もいちどあなたにあいたいな
新井 素子著『もいちどあなたにあいたいな』読了
どこかの書評で出ていたので読んだ。
著者の本は大学時代によく読んだ。初期の作品のはず。著書は自分とそれほど年齢が違わない。
そのころはSFでもソフトなもの、ちょっとファンタジーっぽい感じで面白くて結構全制覇的に読んでいたはず。
その後、JPホーガンの『星を継ぐ者』などのハードSFが主流となって、すっかり著者の小説は読まなくなってしまった。著者もたしか結婚して書かなくなってしまったのもあるし。
それで、この小説ですが、うーん、わからない。パラレルワールドものなんだけど、何なんだろうね。前後とか背景とかなくいきなりパラレルワールドでそれを移動しているなんて言われちゃうとわからないとしか答えられない。二重人格とか解離性障害とか言われたほうがまだ信じられる。
世の中が進んでしまったんだよね。1980年台だったら、こういった科学知識はそれほど重要ではないSFもありだったのだけど、ハードSFが主流となるともう、ファンタジーになってしまうんだよね。ファンタジーだったら、ファンタジーらしくもっとぶっ飛んでいる方がいい。その中間的なソフトなところのSFってのがよくわからなくなってしまっている。
うーん、この本をおすすめしていた書評はなんでおすすめしていたんだろうか。ファンタジー的なところなんだろうか。
もいちどあなたにあいたいな (新潮文庫) | |
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