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ヒポクラテスの憂鬱

中山七里著『ヒポクラテスの憂鬱』読了
ヒポクラテスシリーズ(と勝手に名付けたが)第二弾。
司法解剖を受け持つ大学の解剖学教室に勤める医師と刑事たちが被害者を解剖することによって、新たな事件の切り口を見つけ出す短編集。
それぞれのお話がしっかりしているので、まったく飽きない。そして、非常に面白い。
世の中の不審死のうち、司法解剖される率は非常に少ないのだとか。だから、もしかしたら、殺されたかもしれないのに、自然死として扱われてしまっていることもあるのだとか。それを防ぐためには解剖をしたほうがいいのだけど、カネがかかる。やり手がいない。医者は生きてる人を救うのが本来の仕事で死んだ人を見るのはあまり評価されない。だから、解剖をやる医者が少ないのだとか。
しかし、殺人事件が見つからないで、遺体が火葬されてしまったら、おそらくわからないだろう。なかなか難しい問題だ。お金の話だと本当に厄介かな。もっと、ちゃんとやれたらいいのにね。
非常に面白かった。おそらく続きもあるでしょ。期待したい。

ヒポクラテスの憂鬱
ヒポクラテスの憂鬱中山七里

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