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KATANA カタナ

服部 真澄著『KATANA カタナ』読了
読もうとしてストックしていた本。
兵器や軍事に絡むフィクション。
いろいろな登場人物が出てくるが、国際機関の公務員崩れ、アメリカ在住のリサーチャーになりたての女の子、記憶をなくした男。民間軍事会社が解散して、その過去がなんか関係するらしいというところから話が始まり、アメリカ政府の機関も巻き込んで物語は進む。
ちょっと未来になっているところもあって、画像から似た内容を見つけるネットサービスが出てくる。例えば、自分が書いた絵から、その絵に書かれた人物をネットで探すとか。さすがにそこまでは今はできないと思うけど、IBMのワトソンを使えばできるような気もする。実際に出来たりして。
便利だとは思うけど、どんどんプライバシーが侵害されていくような気がする。
物語としては、アメリカの銃規制を前進させるために、旧式の銃をなくして、人を殺さずに一時的に無力化するセカンドジェネレーション式の銃を広める話に進んでいく。それが、秀吉の時代の刀狩りになぞらえている。
この中で、どこまで本当かわからないけど、アメリカでは年間銃で亡くなる人が3万人もいるとか。交通事故よりも多いのかな。銃を一般市民が護身用として持てる社会だから、ある意味仕方がないのだろうけど、そう考えると日本は本当に平和なんだなと思うよ。

KATANA カタナ
KATANA カタナ服部 真澄

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