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その可能性はすでに考えた

井上 真偽著『その可能性はすでに考えた』読了
このミスランクイン作品。
作品名からして印象的。
宗教施設で集団自殺事件が起き、その中で一人だけ生き残った少女が探偵に謎の解決を依頼する。少女は施設の外に逃れたのだが、そこに生首だけが残っており、扉は閉ざされていた。一見すると不可能犯罪なのだが、それを解いていく。
関係者が出てきて、謎の説明をしていくが、その時の単体の言葉が”その可能性はすでに考えた”、そしてそれは間違いであるという説明を行う。最後に探偵が事件の謎を解決していく。
なかなか読み応えのあるミステリーだが、その割にはグイグイ引きこまれて一気に読めてしまう。
できの良いミステリーとはこういうものだ。
シリーズ化されるようなので、次回作にも期待したい。

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)
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倒れるときは前のめり

有川 浩著『倒れるときは前のめり』読了
著者の新聞などに掲載したエッセイなどを集めたもの。
もともと文章の上手い人ではあるが、エッセイも非常に読みやすくて、しかも著者の意見がたくさん出ていて面白かった。特に震災での自粛の考え方。アニメを放送しようとしたテレビ局に対して不謹慎との意見があったということに対して、自粛が被災地になんの得にもならないということ。自粛などはせずに普通に暮らし、経済を回していくことが被災地にも特になる。確かに、不謹慎な行動はしてはならないが、例えば被災地の子供たちだってアニメ番組を見たいんじゃないかなってこともあるじゃない。もし、アニメ番組を不謹慎と思う人は見なければいいだけだし。そうだよな。
あと、高知県出身ということもあり、地方の活性化には思うことがある。県庁おもてなし課という小説も書かれているが、その土地、土地でいいものが沢山あるが、それをうまく発信できていない、周知できていないのが今の日本だ。ふるさと納税で返品目当てになっているという批判もあるが、土地のものを返品として出すのは地域活性化としては非常に意味があると思う。そうでないものを出すのはこれまたどうかと思うが。

最後に小説が2つ。短編だが、非常に味わいがある。もし、自分の会社でなにか売り出したい自信を持った商品があるのなら、この人に短編を書いてもらってくっつけるのがいいな。そんなことを思ってしまう。
いいエッセイ集だった。

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水の迷宮

石持 浅海著「水の迷宮」読了
ブックオフで見つけたので。読んでいなかった初期の作品。
たしか長編の2作目だったか3作めのはず。
水族館で起きる脅迫事件と殺人。誰が何のために起こしている事件なのかをさぐる主人公。
事件には3年前の職員の死亡事故が絡んでいるらしい。
犯人の目的は何か。
短い時間の中で展開するため、非常に緊迫感がある。警察を絡めずに水族館の職員たちで事件を解決しようとするが、そこに何か裏があるのではないかと思ってしまう。ちょっと人物の書き方にスムーズさがない。そして、案外簡単に人が死ぬ。ちょっとね。これはね。
でも、ストーリーとしては非常にいい。読みやすい。ちょっとした旅行のお供にはいいんじゃないのかな。

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