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闇に香る嘘

下村 敦史著『闇に香る嘘』読了
江戸川乱歩賞受賞作
主人公は盲目の老人。孫が腎臓を患っていて、生体腎移植をしてあげたいが、検査の結果状態が悪いために適用不可となり、兄に検査を受けてもらえるようにお願いするが拒否される。
この兄が中国残留孤児で長い間中国人の親に育てられた後に日本に帰国したが、自分のほんとうの兄であるかどうかが不安に思えてきていた。それを調べようとすると、自分の記憶とちがう事実がいくつか出てくる。そんな中で、拾の兄だという人物が接触してくる。しかも、中国人だと。残留孤児だとして戻ってきた今の兄は間違いなのか。嘘を付いているのか。そんな中、母親が亡くなる。事実を知らせまいとして、兄が殺したのか。
幾つかの伏線を最後にまとめてうまく回収している。ミステリーとしては秀逸。よく考えられている。真実がパタパタと変って見えてくる様子は非常に面白かった。この著者はずっと乱歩賞に応募してきたらしいが、よく勉強してミステリーを書いていると思う。エンターテイメントとしてのミステリー小説が書けている。
今後に期待できる内容だった。

闇に香る嘘
闇に香る嘘下村 敦史

講談社 2014-08-06
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叛徒 満願 道徳の時間 さよなら神様 生還者

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