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忘却のレーテ

法条 遥著『忘却のレーテ』読了
リライトの著者の作品。読んでみようと思って。
レーテという直近の1日程度の記憶を消してしまうという薬の試験のために製薬会社のセンターに行く主人公。冒頭ではその試験の結果で適用不可で帰るというところから始まる。
そこから遡る形でお話が語られていくが、実際には試験を行っていて、効能通り前日の記憶がちゃんと消されているらしい。ただ、本文中にも書かれている通り、記憶が消されたということを本人がわかるかどうか。忘れなかったことはわかるが、忘れたしまったことはそもそも覚えていないということと同じなのでそれが本人にはわからない。これは一つのパラドックスだ。それを一生懸命書いている。途中殺人事件も起きているらしい。でも、記憶は消されてしまっているのでわからない。うーん、読んでいて何が本当のことなのかよくわからない。
忘却できる薬なんて、忘れてほしい他の人にとってはいいことだけど、本人にとってはどうなんだろう。忘れたことを忘れるのだから、何もなかったこととなって記憶には残らない。経験というものが無くなるということか。どうなんだろう。

忘却のレーテ
忘却のレーテ法条 遥

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