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クラリネット症候群

乾 くるみ著『クラリネット症候群』読了
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1)マリオネット症候群
なんともおかしな話だが、自分が殺した相手の意識が自分に入り込んでしまう性質を持った女性と、おなじ性質を持った母親の引き起こすドタバタ劇。最後は殺された人たちが一つの体の中で仲良く暮らす?。何だこの話は。
途中までは案外おもしろい設定かと思っていたのだが、終盤はコメディになってしまって、なんかうまく終わらせるためにそうさせちゃった感じもする。
まあ、気楽なミステリーかな。
2)クラリネット症候群
こちらはひょんなことから”ドレミファソラシド”の言葉が聞こえなくなる主人公。それがセリフで表現されているので、なんとも理解できないセリフが合って、それがミステリーの要素にもなっちゃっている。読みにくいのだけど、推理して読むというのも面白い。事件としては同居人の友人が暴力団の持ち物を拾って隠してしまったことから、関係者がみんな捕まってしまうのだが、そんな中で主人公の父親が実は暴力団の組長だったとか、そんなことも出てきて、なんだかよくわからない中で大団円となる。うーん、着想はいいのだけど、途中で諦めちゃっていないかな。
まあ、ちょっと暇な時に読む分には結構面白い。

クラリネット症候群 (徳間文庫)
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