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彼女のいない飛行機

ミシェル ビュッシ著『彼女のいない飛行機』読了
このミスにランクインした作品。
飛行機事故で唯一助かった乳児だったが、該当の乗客が二組いて、そのどちらの子供なのかというところがお話のはじまり。いまならすぐにDNA鑑定をかけるところだが、時代はそこまで行っていない当時なので、血液型とか眼の色とかで比べて、1年後片方の遺族に引き渡される。そこから18年たって、乳児は美少女に成長する。
いっぽう、もう片方の遺族は探偵を雇い、真相の調査を続けさせる。15歳になった時にDNA鑑定をかけると意外な結果が出る。はたして真相は・・・。
結構長い小説なのだが、面白く読めた。それほど多くない登場人物というのもよかった。せいぜいそれぞれの兄妹と祖父母、探偵しか出てこないので混乱はなかった。
そもそも飛行機の墜落事故で乳児が投げ出されたが、生き残ったということが奇跡なのだが、そのことが最後に明かされる。そういった面がミステリーの要素となっている。ある意味、著者にうまくはめられたという感じ。まあ、読み終わってみればそうだよなって感じもする。でも、面白かった。最後、ハッピーエンドになっているのも良かった。

彼女のいない飛行機 (集英社文庫)
彼女のいない飛行機 (集英社文庫)ミシェル ビュッシ Michel Bussi

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