« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »

図書館の殺人

青崎 有吾著『図書館の殺人』読了
◯◯館の殺人シリーズ第三弾
今回は図書館で殺人が起きる。公立の図書館だ。
犯人は当然ながら意外な人物なのだが、その同期に当たる部分が非常に弄ってある。自分で作った小説を図書館にそっとおいて、読む人を観察する?なんじゃそれって感じ。無理矢理感はある。
ただ、このシリーズに出てくる登場人物にはなかなかおもしろみがあるので、スムーズに話が進んでいくのは自分としては良かった。
さすがに、そろそろこの館シリーズもネタ切れじゃないのかな。まあ、次回作が出るとすれば期待したい。

図書館の殺人
図書館の殺人青崎 有吾

東京創元社 2016-01-29
売り上げランキング : 75533

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ノッキンオン・ロックドドア (文芸書) 水族館の殺人 アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ) 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 誰も僕を裁けない (講談社ノベルス)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

最後の証人

柚月 裕子著『最後の証人』読了
このミス大賞を取った著者の小説。ある意味、騙された。
事件はあるホテルで起きた痴情のもつれと思われる殺人事件。その加害者とされる人物の弁護を引き受けた弁護士が主人公。単純な殺人事件と思われたが、裁判が進むにつれ、なにか裏があるのではと思わせる展開で、どう転ばせるのだろうと思っていたら、実際の裁判の被告が、女性ではなく男性であることが小説の途中で明らかになる。すっかり女性が加害者だと思っていたから、ここである意味騙されたのに気がついた。いやー、うまく書いてある。
そして、被害者が実は加害者を陥れるために、自殺行為を働いたことがわかる。ガンで余命幾ばくもないために、昔自分の子供を飲酒運転で事故死させたのに、権力を使って刑を免れたことを知り、その復讐を行ったのだった。
弁護士としては被告を無罪にしなければならない。無罪にすることはできるが、そのためには大元の事件を明らかにしなければならない。無罪には出来たが、真の原因の裁きを受けさせることになる。巨悪を許さないというこの主人公である弁護士に感動だ。こういう人がいたらなぁ。
非常に面白かった。一気に読んでしまった。この主人公でシリーズができているようなので、順繰りに読んでいきたい。

最後の証人
最後の証人柚月 裕子

宝島社 2010-05-10
売り上げランキング : 397856

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ) 検事の本懐 検事の本懐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 臨床真理 (このミス大賞受賞作) 蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クラリネット症候群

乾 くるみ著『クラリネット症候群』読了
中編集
1)マリオネット症候群
なんともおかしな話だが、自分が殺した相手の意識が自分に入り込んでしまう性質を持った女性と、おなじ性質を持った母親の引き起こすドタバタ劇。最後は殺された人たちが一つの体の中で仲良く暮らす?。何だこの話は。
途中までは案外おもしろい設定かと思っていたのだが、終盤はコメディになってしまって、なんかうまく終わらせるためにそうさせちゃった感じもする。
まあ、気楽なミステリーかな。
2)クラリネット症候群
こちらはひょんなことから”ドレミファソラシド”の言葉が聞こえなくなる主人公。それがセリフで表現されているので、なんとも理解できないセリフが合って、それがミステリーの要素にもなっちゃっている。読みにくいのだけど、推理して読むというのも面白い。事件としては同居人の友人が暴力団の持ち物を拾って隠してしまったことから、関係者がみんな捕まってしまうのだが、そんな中で主人公の父親が実は暴力団の組長だったとか、そんなことも出てきて、なんだかよくわからない中で大団円となる。うーん、着想はいいのだけど、途中で諦めちゃっていないかな。
まあ、ちょっと暇な時に読む分には結構面白い。

クラリネット症候群 (徳間文庫)
クラリネット症候群 (徳間文庫)乾 くるみ

徳間書店 2008-04-04
売り上げランキング : 449618

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
スリープ (ハルキ文庫) Jの神話 (文春文庫) リピート (文春文庫) 嫉妬事件 (文春文庫) 蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「51歳の左遷」からすべては始まった 大逆転のリーダーシップ論

川淵 三郎著『「51歳の左遷」からすべては始まった 大逆転のリーダーシップ論』読了
たまたま図書館で見つけた本
著者は有名な元チェアマン、川淵さん
サッカー選手から普通にサラリーマン生活をしていたが、たまたま左遷になったことからサッカー協会に力を入れるようになり、そこから日本サッカー協会やJリーグで重責を担うこととなる。
その著者の自分の経験から出てくるリーダー論である。その時代にふさわしく、いろいろな課題を乗り越えるにあたり、苦労してきた中で得てきたものが書かれており、口語調で書かれているため非常に読みやすい。
組織の中でちゃんとマネジメンてしてきた人だけあって、組織としてはどうするべきかというしっかりした考え方があり、それがぶれないところとか、不正とか差別とかそういったことにしっかりした考えであたっているところも好感が持てる。しっかりした人だから、ああいった組織でしっかりやれたのではないか。
そういった意味ではリーダー論としては参考となる。

「51歳の左遷」からすべては始まった 大逆転のリーダーシップ論 PHP新書
「51歳の左遷」からすべては始まった 大逆転のリーダーシップ論 PHP新書川淵 三郎

PHP研究所 2009-06-15
売り上げランキング : 30136

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
行ってはいけない外食―――飲食店の「裏側」を見抜く! 組織の掟(新潮新書) キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! (講談社+α新書) 大空に賭けた男たち ホンダジェット誕生物語 エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話 (幻冬舎新書)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リライト

法条 遥著『リライト』
どこかの書評でみたので。
SFとしては史上最悪のエンディングだとか。
主人公は24歳の女性作家。10年前に時をかけた事実を追認するために、携帯電話を取りに来る10年前の自分を待つが現れない。それでは過去が変ってしまうのだが。
このSFは非常に多くの伏線の残していて、それらを終盤に向けて収集していくのだが、すべてを解消しているのかよくわからない。SFなんで、論理的なのかを読み取っていったのだが、途中でよくわからなくなり何度も読み返してしまった。過去の記述に主人公が変わっている。それに気がついたのは何回か読みなおしたあと。それだと、どういう話になるのか。
終盤過去の話の舞台となった中学校の同窓会が全員出席で行われる。その二次会で謎の種明かしとなるのだが、これも非常に難しい。そもそも時を翔ける話なので、パラドックスとの戦いだと思うのだが、どこかで破綻しているのではないかと思いつつも、なんとそういう終わり方なのって感じで終了。うーん、後味悪い。まあ、この場面のためにすべてが作られたんだよなって。
もう一度最初から読みなおそうかと思ったのだが、読みなおすよりは解説が必要だなと思って、検索したらあるサイトに辿り着いた。
Reシリーズ考察ブログ
このサイトを順に読んでいって、やっと理解できたって感じ。難しい。
それと、4冊シリーズなんだ。
こりゃ順繰りに読んでいかないと。

リライト (ハヤカワ文庫JA)
リライト (ハヤカワ文庫JA)法条 遥 usi

早川書房 2013-07-24
売り上げランキング : 95296

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
リビジョン (ハヤカワ文庫JA) リアクト (ハヤカワ文庫JA) リライブ (ハヤカワ文庫JA) know (ハヤカワ文庫JA) ターン (新潮文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

孤狼の血

柚月裕子著『孤狼の血』読了
このミスランクイン作品
さすがにこのミスに入っただけあって、非常に面白かった作品。
主人公は新米の刑事。暴力団担当の上司について仕事に当たることとなるが、おりからの暴力団の抗争に巻き込まれる。暴力団の方はそれぞれの組が勢力争いで相手の組を潰そうとする。それをうまくまとめようとする上司。実は主人公はこの上司を見張るために送り込まれたスパイだった。
上司が左遷させられないのは、警察内部のスキャンダルを掴んでいるから。それを公表させないようにさせている。抗争はいっそうレベルが上がり、ついに犠牲者も出る。その時主人公の取った道は・・・。
警察の内部を扱った小説としては非常に面白かった。黒川博行氏のミステリーにも通じるところがある。非常にテンポが良くて読みやすい。しかも、このシリーズはいろいろ展開させられるのではと思わせてくれる。実際にシリーズ化されるかどうかは分からないが。良い小説を読んだという実感がある。

孤狼の血
孤狼の血柚月裕子

KADOKAWA/角川書店 2015-08-29
売り上げランキング : 6733

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
朽ちないサクラ ウツボカズラの甘い息 戦場のコックたち パレートの誤算 ヨイ豊

| | コメント (0) | トラックバック (0)

彼女のいない飛行機

ミシェル ビュッシ著『彼女のいない飛行機』読了
このミスにランクインした作品。
飛行機事故で唯一助かった乳児だったが、該当の乗客が二組いて、そのどちらの子供なのかというところがお話のはじまり。いまならすぐにDNA鑑定をかけるところだが、時代はそこまで行っていない当時なので、血液型とか眼の色とかで比べて、1年後片方の遺族に引き渡される。そこから18年たって、乳児は美少女に成長する。
いっぽう、もう片方の遺族は探偵を雇い、真相の調査を続けさせる。15歳になった時にDNA鑑定をかけると意外な結果が出る。はたして真相は・・・。
結構長い小説なのだが、面白く読めた。それほど多くない登場人物というのもよかった。せいぜいそれぞれの兄妹と祖父母、探偵しか出てこないので混乱はなかった。
そもそも飛行機の墜落事故で乳児が投げ出されたが、生き残ったということが奇跡なのだが、そのことが最後に明かされる。そういった面がミステリーの要素となっている。ある意味、著者にうまくはめられたという感じ。まあ、読み終わってみればそうだよなって感じもする。でも、面白かった。最後、ハッピーエンドになっているのも良かった。

彼女のいない飛行機 (集英社文庫)
彼女のいない飛行機 (集英社文庫)ミシェル ビュッシ Michel Bussi

集英社 2015-08-20
売り上げランキング : 133643

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
弁護士の血 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 悪意の波紋 (集英社文庫) まるで天使のような (創元推理文庫) ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫) ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パレートの誤算

柚月 裕子著『パレートの誤算』読了
このミス大賞を取った著者の小説。
この小説は生活保護を取り扱っている。主人公は市役所の社会福祉課に臨時採用された女性。
同僚がケースワーカーとして生活保護を受けている人にヒアリングをしにいった先で殺されて、アパートを放火される。被害者が高額の腕時計を多く所持していたことから、貧困ビジネスに関わっていたのではないかという疑問を抱く。同時に、生活保護を受けていた青年が殺されるが、実はその青年は暴力団に関係があった。そこから、暴力団による貧困ビジネスが少しずつ明らかになっていくが、意外な犯人グループが明らかになる。
貧困がビジネスになるっていうのは、暴力団が国民に血税をむしりとっているということであってはならないことだ。でも、目をつける奴はいるってこと。制度を作るとその制度をうまく利用してお金儲けする奴が必ず出てくる。仕方がないが。生活保護ってものも、ちゃんとやっているけど生活できなくなっちゃった人に一定期間保護するってのがもともとの制度だったと思うけど、それを利用しちゃうんだよね。まあ、悪いやつを見つけるのは結構難しい。そういった人がオレオレ詐欺とか、先日のコンビニATMで18億引き出すんだから、すごいよね。あの18億引き出したグループのプロジェクトマネージメントは学びたいものだね。そのぐらいすごいことだわ。

パレートの誤算
パレートの誤算柚月 裕子

祥伝社 2014-10-10
売り上げランキング : 100553

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
朽ちないサクラ ウツボカズラの甘い息 蟻の菜園 ―アントガーデンー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ) 孤狼の血

| | コメント (0) | トラックバック (0)

最低。

紗倉 まな著『最低。』読了
まさか図書館で借りれるとは思わなかった。
著者はAV女優として有名。ビジネスホテルに宿泊した際にはお世話になったこともある。
こういった経験を持った著者なので、結構ハードな内容かと思ったが、そうでもなかった。そりゃそうだ。図書館で借りれる本なんだから。
主人公たちはAV関連の女優だったり、プロダクションの関係者だったり、事務所の社長だったり、元AV女優の娘だったり。そういった短編が集まったもの。事情を知っている人が書いたと思うとなかなか臨場感もあると思った。
こういった小説も書けるってことは、けっこう賢いのね。この子。ちょっとギャップがあるね。そこがまたいいのかもしれないけど。旬な時期に色々活動して、そのあとバラエティで活躍ってことも考えているのかな。及川さんとかいたしね。芸能界で生きていくって結構たいへんだし。
小説としては結構いいと思った。今を切り取っているところもあるね。いいんじゃない。

最低。
最低。紗倉 まな

KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-02-12
売り上げランキング : 3431


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »