私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界
クリスティーン ボーデン著『私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界』読了
若年性アルツハイマー患者の書いたノンフィクション。
著者はオーストラリアのお役人で結構上級の役人だった人らしい。仕事も忙しければ、夫の暴力にも悩まされて、偏頭痛持ちだった。検診で異常が見つかり、脳の検査をしたところ、若年性アルツハイマーだとわかる。40歳代だったと。
この本を書いた頃はまだ正常だったのだろう。ただ、物忘れはひどかったらしく、5分前に娘に言ったことを忘れるなんてことはしょっちゅうあったらしい。
その後、10年後にも本を書いているので、それなりに安定していたのかもしれない。アルツハイマーとなってからの平均余命は10年程度とも言われているので、本を書けたくらい正常なときもあったというからすごい。
かみさんのおじさんがアルツハイマーでなかなか大変らしい。一人暮らしをしているが、世話をされるのがいやらしく、介護を拒否する割にはちゃんと生活出来ているわけでもない。お風呂にはいるのも忘れるとか、めんどくさくなるのか。こういう病気なのだと理解しなければいけないが、正常なときも多いので、対応も難しい。
これからはアルツハイマーになる人も多いと思われるので、よく理解して対応していかないとね。
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