美少女教授・桐島統子の事件研究録
喜多 喜久著『美少女教授・桐島統子の事件研究録』読了
主人公は大学に入りたての男子大学生。バイトで研究所の手伝いを始めるが、そこで研究しているのがノーベル賞を受賞した女性教授。だが、この女性教授が若くなる病気のために容姿が美少女になっていく。それ自身がこのミステリーでどういう意味があったのかよくわからない。
話のもととなるミステリーとしては、まず吸血鬼騒動があり、主人公の同級生が原因不明の病気で入院することとなる。病気の原因を美少女教授が調べると、特殊な肝炎ウイルスに感染していることがわかる。更に調べると大学のある研究室で昨年なくなった大学院生も同じ肝炎ウイルスで亡くなっていることがわかる。
この肝炎ウイルスがどのような経路で感染させられたのか。吸血鬼が原因なのか。
そこから、意外な原因と目的が明らかになる。それを解いていったのが美少女教授ということなのだが、ちょっと設定がよくわからない。あえて美少女教授が必要なのか。
話としては化学や生化学を使ってミステリーを論理的に面白くしているのは良かった。
このシリーズは続けていないみたいなので、やっぱり設定に無理があったのかな。
美少女教授・桐島統子の事件研究録 | |
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