バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~
テッド・Y・フルモト著『バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~』読了
映画化されて、本屋で平積みになっていたので。
ノンフィクションなんだろう。太平洋戦争の前、カナダ、バンクーバーで日系人で野球チームが作られる。野球とベースボールは似ているようで違う。日本の野球はチームプレーで勝負する。それに対してアメリカのベースボールはホームランを常に狙うようなエンターテイメントのスポーツだ。それががっぷり四つで闘うと案外野球が勝つことがある。アメリカ人からするとせせこましいプレーはイライラするのではないか。
この小説、日系人の排斥運動の話から始まるが、日本人はどこに行っても勤勉でよく働くから、その土地の低所得者層の仕事を奪ってしまう。そんな中で少しずつ日本人や日系人が認められるためにこのバンクーバー朝日というチームが役割を果たしたのだろう。
太平洋戦争の際には日系人は敵国の人間ということで強制収容所に送られてしまう。これが何年か後に間違っていたということで名誉回復される。こういったところは欧米人の合理性がいいところだ。あとで過去の間違いを正そうとする。そこからまた友好が始まる。
映画は見ていないけど、感動のお話に持っていくのだろう。清々しい過去のお話だった。
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