« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント

夏海 公司著『なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント』読了
シリーズ12作目
サブタイトルのアーリーリタイアメントは主人公工兵の上司の立華の退職騒動のこと。
このシリーズは非常にITインフラに詳しい著者がいろいろとインフラ構築ものの案件を絡めて物語を繋いでいっているが、今回は技術的なところはあまり多くなくて、どちらかと言うと今まで謎に満ちていた上司の本当の姿がわかるってお話。少しは案件ものが出てくるが、これも非常に込み入っていて、現実感満載のもの。それはそれでためになる。
意外だったのが上司の立華の過去、そして現在。実は年齢は◯◯歳で、◯◯生だった。驚き桃の木もの。そんな若いのに、そんなに働かせて大丈夫なのって、心配しちゃう。まあ、もともと労働時間的に言ったら、労働基準法違反と思われる感じはバリバリだが。IT系はみんなこうかもしれないけど。
いよいよ主人公は新人1年めを終了して、次回作では後輩がつく見たい。どこまでシリーズは続くのか。そろそろネタ切れな感じもする。IT関係もけっこういろいろネタを出し切ってきたので、あとはクラウド関係ぐらいかな。まあ、ネットワークを中心としたインフラ構築技術者なんで、クラウドとの関係ってどうなのってところはあるけど。プロジェクトマネージメントのところなんか、非常に参考になった。インフラ系のIT技術者はみんなあるあるって思っているのではないかと思う。ときどきシリーズを読み直したくなる本だ。

なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫)
なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫)夏海 公司 Ixy

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-10-10
売り上げランキング : 136332

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
なれる!SE (14) 世にも奇妙な?ビジネスアライアンス (電撃文庫) なれる!SE (11) 絶対?管理職宣言 (電撃文庫) なれる!SE (13) 徹底指南?新人研修 (電撃文庫) なれる!SE (10) 闘う?社員旅行 (電撃文庫) なれる!SE (9) ラクして儲かる?サービス開発 (電撃文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スーツケースの半分は

近藤史恵著『スーツケースの半分は』読了
連作短編集。
仲良しの同級生4人のそれぞれの生活に係る話。フリーマーケットでスーツケースを衝動買いしたことから、旦那を置いてニューヨークに一人旅してしまう女性のお話から始まり、そのスーツケースを順に借りてたびに出る友人たち。そして、もともとの持ち主に戻り、そこでも旅が始まる。
こういった仲良し女性の何人組というのは、おそらく高校などの時からずっと仲良しでやっていくのかと思ってしまう。女性はそういった仲良しでやっていくのが多いのか。男の私にはわからないのだが。
友達同士で旅行に行くなんてのも、女性同士ではあると思うけど、男はどうなんだろう。男は一人旅なんだろうな。
この、スーツケースを衝動買いして旅に出るという感覚はいいなと思う。自分も仕事を放り投げて、旅に出たいと思う時がある。一人旅またはかみさんと二人で。でも、仕事をほうり投げては出来ないな。仕事やめればいいんだけどね。

スーツケースの半分は
スーツケースの半分は近藤史恵

祥伝社 2015-10-08
売り上げランキング : 331068

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
中野のお父さん 昨日の海は 東京すみっこごはん (光文社文庫) 闘う君の唄を 私の命はあなたの命より軽い

| | コメント (0) | トラックバック (0)

罪人よやすらかに眠れ

石持 浅海著『罪人よやすらかに眠れ』読了
連作ミステリー短編集。
石持ワールドにすっかりハマってしまう。
舞台は札幌の中島公園の近くの住宅街にある大きな屋敷。中島さんのお宅らしいが、そこに住む人達もある意味不思議な人たち。そのお宅に何らかの業を持った人が集まってくる。業を持った人達とは、殺人犯であったり。そんな人達の業をいとも簡単に解き明かしてしまう、このお宅の住人?の山良さん。この人も不思議。本文中ではあまり語られない。というか、住人の方たちが数人出てくるのだが、この関係も語られない。それも不思議。だから、おもしろい。
それぞれの話はそんなに長くないのでサラッと読めてしまう。でも、それぞれの話でドキッとさせられてしまう。それが石持ワールドなのかと思う。この短編集はここで終わりなのか。続けても面白い気もする。

罪人よやすらかに眠れ
罪人よやすらかに眠れ石持 浅海

KADOKAWA/角川書店 2015-12-02
売り上げランキング : 496932

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
凪の司祭 真実の10メートル手前 届け物はまだ手の中に (光文社文庫) サブマリン ユートピア

| | コメント (0) | トラックバック (0)

人生がときめく片づけの魔法

近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』読了
ベストセラーとなっているそうで。
単なる片付けの方法を伝授するというよりは、思想としての片付けというか、基本的な考え方を教えてくれる。片付けも論理だと。
まあ、そうかなとも思う。考え方がしっかりしていれば、そして論理的であれば、ブレずに片付けができ、リバウンドもないのだろう。しかし、人間というものは論理的だからいいというわけでもない。すべてが論理的であれば片がつくのなら、問題も起きないだろうし、喧嘩も起きないだろう。論理的には行かないのが人間だから、簡単には片付かないし、それこそ、こういった片付けの本がいろいろ出てくるし、ベストセラーとなる。
この本の趣旨はすごくいいし、この考え方に従えば綺麗に片付くだろうと思う。自分はある程度論理的で、合理的なことが好きなので基本的にOKなんだけど、周りの家族はそうでもない。そんな人達にこうしろと言っても無理だし、逆に軋轢を呼ぶ。だから、まあ、いがみ合わない程度に片付けるように言うぐらいで止めている。まあ、そんなもんだわ。

人生がときめく片づけの魔法
人生がときめく片づけの魔法近藤麻理恵

サンマーク出版 2010-12-27
売り上げランキング : 76

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
人生がときめく片づけの魔法2 イラストでときめく片づけの魔法 毎日がときめく片づけの魔法 服を買うなら、捨てなさい 新装・増補版 「捨てる!」技術 (宝島社新書)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

惑星カロン

初野 晴著『惑星カロン』読了
ハルチカシリーズの何作目だろう。
主人公たちは2年生となり、最後のコンクールに向かう前の学生生活が描かれる。
話はどんどんややこしくなる。シリーズの最初の頃は明確なミステリーだった気がするけど、ひねりにひねった感じがする。表題作は惑星カロンという楽曲を作曲した父親とその曲でコンクールの金賞をとった高校生とのインターネットを通した交流と人工知能を絡めた話。なかなか難しい。
途中、スエーデンのものすごく臭い魚の缶詰を使った、逆密室事件などを描いている。携帯電話の日本語変換で予測変換の過去情報などをミステリーの解決に使っている。現代的だ。
このシリーズ、続けて読んでいるのだが、ミステリー色が強かったり、青春モノが強かったりといろいろなんだけど、どっちつかずってことが多くなっている気がする。だから簡単に理解できなくなっている気がする。あくまでも自分の感想なんで。
個人的には隣の街の高校が舞台なんで、次回作も期待したいところ。早く普門館に行ってくれないかなと思ってる。

惑星カロン
惑星カロン初野 晴

KADOKAWA/角川書店 2015-09-30
売り上げランキング : 56550

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
千年ジュリエット (角川文庫) 初恋ソムリエ (角川文庫) 空想オルガン (角川文庫) 図書館の殺人 PCP -完全犯罪党- (JUMP j BOOKS)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~

テッド・Y・フルモト著『バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~』読了
映画化されて、本屋で平積みになっていたので。
ノンフィクションなんだろう。太平洋戦争の前、カナダ、バンクーバーで日系人で野球チームが作られる。野球とベースボールは似ているようで違う。日本の野球はチームプレーで勝負する。それに対してアメリカのベースボールはホームランを常に狙うようなエンターテイメントのスポーツだ。それががっぷり四つで闘うと案外野球が勝つことがある。アメリカ人からするとせせこましいプレーはイライラするのではないか。
この小説、日系人の排斥運動の話から始まるが、日本人はどこに行っても勤勉でよく働くから、その土地の低所得者層の仕事を奪ってしまう。そんな中で少しずつ日本人や日系人が認められるためにこのバンクーバー朝日というチームが役割を果たしたのだろう。
太平洋戦争の際には日系人は敵国の人間ということで強制収容所に送られてしまう。これが何年か後に間違っていたということで名誉回復される。こういったところは欧米人の合理性がいいところだ。あとで過去の間違いを正そうとする。そこからまた友好が始まる。
映画は見ていないけど、感動のお話に持っていくのだろう。清々しい過去のお話だった。

【文庫】 バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~ (文芸社文庫)
【文庫】 バンクーバー朝日~日系人野球チームの奇跡~ (文芸社文庫)テッド・Y・フルモト

文芸社 2014-10-04
売り上げランキング : 88680

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
【文庫】 テディーズ・アワー 戦時下海外放送の真実 (文芸社文庫) 【映画ノベライズ】バンクーバーの朝日 (マガジンハウス文庫 に 2-1) バンクーバー朝日軍―伝説の「サムライ野球チーム」その歴史と栄光 バンクーバー朝日軍 5 (ビッグコミックス) バンクーバー朝日軍 1 (ビッグコミックス)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょっと今から仕事やめてくる

北川恵海著『ちょっと今から仕事やめてくる』読了
山手線の車内広告で30万部も売れているということが出ていたので、古本屋で買った。
一時間程度で読めるが、満員電車に毎朝乗る死んだ目をして乗り込んでくるサラリーマンにぴったりな本。新卒で入った会社がブラックで、上司からは怒鳴られるばかり。昼休みもろくすっぽ取れず、夜も遅い。通勤にも2時間かかるなど、ちょっとひどい環境。それで疲れて帰宅する際にホームでよろけて後ちょっとで電車に轢かれるところを小学校の同級生という人に助けられる。
それからその人と飲み屋とかに行くこととなり、だんだん平安を取り戻す。そして、ある事件をきっかけにさらに会社で厳しいこととなり、会社の屋上から飛び降りる寸前にまた助けられる。結局会社を辞める選択をするのだが、まあ、いい選択だろう。
今もそうだが、日本の就職事情として、新卒で入った会社にづっと勤めあげて、定年を迎えるのが普通というか、それ以外の道はダメみたいなところが今だにある。だから、会社を辞めた人間はなんかダメ人間とか負け犬とか思われる風潮がある。業界もあるのかと思うけど、案外転職が一般的な業種もあるので、そこまで就職・就社がキッチリしているわけでもないはず。
自分も会社は3社目。それでも3社目は27年もいるから、いいところに入ったのかと思う。こういうこともあるのかと経験者は語る。自分にあった会社であるなら、長くそこにいる方がいい。そうでないなら、タイミングを見て転職する方がいい。それが自分のため、家族のため。この本の中にも書いてあるけど、決して自分は自分だけのものではない。産んでくれた両親とか兄妹とか親戚とかいるのだから、自分だけなんて考えないほうがいい。会社が全てではない。仕事が全てではない。ハマってしまっているものから外れる努力をすれば、案外楽になれるものだ。中にいるとそこまで考えが及ばないかもしれないが。深呼吸をして冷静になって考えることが大事なんじゃないかと思う。
色々書いてきたけど、本当に死んだ目をして満員電車に乗り込むサラリーマン諸氏に読んで欲しい小説だ。

ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)
ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)北川恵海

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-02-25
売り上げランキング : 714

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) マル合の下僕 悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと 店長がいっぱい 三日間の幸福 (メディアワークス文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »