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武士道ジェネレーション

誉田 哲也著『武士道ジェネレーション』読了
武士道シリーズの完結編。
主人公たちは大学生となり、さらに大学を卒業することとなる。一人は道場の後継者とされる男性と結婚し、もう一人は道場の師範代見習いになる。道場を継ぐために、道場に伝わる剣道を超えた作法を実地で稽古することとなる。その中でさらに成長していく。
この二人の登場人物と周りの人達すべての人物描写がすごくいい。前作を読んでから結構経っているが、この特に二人のやり取りなど、感動してしまった。このお話にまた戻ってこれてよかった。
一度映画化されたが、主人公は成海璃子と北乃きいが演じたが、まさにその二人が小説の中で躍動している感じがした。本当にぴったりな感じがする。剣道を極めようとする女性剣士に成海璃子。あの、気合をかけて気迫いっぱいの顔をしていたところなんか、すぎく良かったし、日本舞踊をやっていたために、足さばきがちょっと特殊でそのために案外強い剣士だった女性に北乃きい。強さとほんわかさがぴったりな気がした。この二人がまさにこの小説の中でも動いている気がした。あくまでも私の感想なのだが。
ちなみに映画は一点を覗いて非常に良かった。残念だった点は成海璃子が北乃きいとの勝負のために裏山までを走って移動するのだが、その走りが全然ダメだった。明らかに運動不足の女性の走りなんだよね。そこだけ、高校生の部活の走り方を真似て全力で走っている姿だったら良かったのに。
そこを差し引いても青春映画としては非常に良かったと思う。

武士道ジェネレーション
武士道ジェネレーション誉田 哲也

文藝春秋 2015-07-30
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