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昨日の海は

近藤 史恵著『昨日の海は』読了
身近なことを扱ったミステリーとしては秀逸。
主人公は男子高校生。片田舎の海の近くに住んでいる。そこに母親の姉が8歳の少女を連れて引っ越してきた。実は主人公の祖父母は海で心中死していた。それは無理心中なのか、普通の心中なのか。その謎を主人公が解くこととなる。祖父は写真館を経営し、自身も写真家として写真集を出しており、賞を取っていた。なぜ心中をしなければならなかったのか。借金があったとのことだが、それだけか。
家族の謎を高校生の感性で解いていく。その過程の面白い。何より、人物描写がいい。非常に人物がイキイキし、そこでの暮らしが手に取るように見える感じがする。
こういった小説はドラマ化が簡単にできると思うのだが、実はこの小説で想像しているものが映像化されると陳腐化されてしまうような気がする。でも、ドラマとして映像で見たい気もするな。どうなんだろう。
非常にいいミステリーだ。秀逸という言葉がぴったりな気がする。著者ならではのミステリー小説だろう。

昨日の海は
昨日の海は近藤 史恵

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