トライアングル
岡井 崇著『トライアングル』読了
デザイナーベイビーつながりで読んだ。
登場人物は前回と同じ。今回の主人公は女医の息子。その彼女が難病のがんにかかり、その治療薬として未承認薬を使用するが、その薬には特定の遺伝子を持つ人には深刻な副作用があることがわかり、その対応をしなければならない。癌の特効薬としての非常な効果が出ることから、保険適用の承認を申請したい製薬会社がその副作用を隠そうとする動きと、片方では保険外治療を認める病院行政とをうまく描いている。
前作でも書いたが、著者は学者だったということもあり、内容の展開が非常の論理的で合理的。そのストーリー展開と人物描写がよかった。ぞくぞくと作品を出されているようなので、読んでいきたい。
トライアングル | |
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