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日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか

孫崎 享著『日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか』読了
元外務省職員の著者が語る、太平洋戦争直前の状況分析。
単純に軍部が暴走したということだけではなく、日本、アメリカ、中国、ソ連など各国の思惑がいろいろ交錯した中で、日本の軍部に戦争を仕掛けるようにさせられたのだと分析。
でも、結局真珠湾攻撃のはるか昔から、戦争をしなければならないように進む道を一本にさせられたから、戦端を開始させられたのだ。止める局面はあったかもしれないが、止めると国が破滅するような状況だった。
振り返って、今はどうか。借金だらけの国の財政で、この状況をどうしていくのか。一つ間違えば、また昔のように戦争に進んでいったっておかしくない。流石に70年前の悲劇をまだ我々は知っているのでそうはならないと思っているが、もしこれでどこかから攻めこまれたら、反撃という名の戦争を開始するかもしれない。戦争でなくても、国の状況は取り返しの付かないところまで行っている。どうやったら借金は返せるのか。返す当てがあるのか。国民から借金をしているだけだからいいというのか。
どうも状況は良くない。でも、その良くない状況の中で、どうやったら良くなるのかをわかっている政治家、指導者はいないのではないか。
痛みは当然伴う。その痛みを国民にちゃんと説明できる政治家はまだ出てきていない。孫のお金を使ってしまっている我々は、どのように孫に償えばいいのだろうか。

日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか
日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか孫崎 享

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