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明日の子供たち

有川 浩著『明日の子供たち』読了
児童養護施設を舞台に新たにスタッフに加わった主人公と施設に関係する人たちの物語。
私を含めた普通の人たちにとって児童養護施設がなんであるかとか、そこではどんな人達がどんな生活をしているかなどわからないことが多い。単純にこういった施設にいるから可哀想だとか言うのは失礼に当たるのだろう。
その知らない施設の中をいきいきと表してくれるのが著者の描写力である。基本的に高校を卒業するまで住むことができるので、若い人たちである。そこでは一般的な家族のあり方が、集団生活に変わり、一般家庭とは違っている。とはいえ、今の日本では一般的な家庭というものが崩壊しつつあるので、両親がいて場合によっては祖父母もいて、そのなかで子供たちが育つとか、一家揃って食事をするなんてことはまあ珍しくなってしまっている。でも、役所の制度とか基本的な考え方は変わらないのだよね。いわばこの一般的な家族制度を押し付けている。なかなか変われないものなのだ。
今の世の中、なかなか生きにくいのはそういったことがあるのではないかと思われる。行き方とか生活の仕方においても多様性が一般的となり、十把一からげでまとめようなんてことが難しくなっているのだ。

著者の作品はハズレがない。この小説も読みやすくて中に入ってしまう。そして、ほんのり甘く、辛く、泣かせてもくれる。いい作品だ。

明日の子供たち
明日の子供たち有川 浩

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