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ヒポクラテスの誓い

中山七里 著『ヒポクラテスの誓い』読了
医大の法医学教室に研修医として配属された研修医の主人公と、司法解剖される遺体から次々と事件を解決する教授の話。連作短編集。
普通事件性がないと司法解剖はされない。また、予算にも限りがあるので、そう簡単には解剖なんかしない。また、日本人の場合遺体にも未練があるので、解剖で切り刻まれることを嫌うので、遺族も同意しない。そんな中、少しの疑問点から解剖をすることによって、事件性を見出し、真犯人や亡くなった真の原因を見つけ出す。ただ、この連作には裏があり、実は医療事故があって、その真相をあぶりだそうとする老教授の動きがあった。
なかなか解剖なんて普段接することもないし、身近の人が解剖を受けるなんてこともないだろう。著者はしっかりした調査のもと、臨場感のある解剖の場面を描写していて、非常に面白かった。ドラマ向けかもしれない。大当たりの小説だった。

ヒポクラテスの誓い
ヒポクラテスの誓い中山七里

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