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嗤う淑女

中山 七里著『嗤う淑女』読了
本の帯には”稀代の悪女”とある。
その悪女をめぐる連作短編集。
美女として描かれているが、その主人公である女が人を騙すとか友人をそそのかすとかある意味ありとあらゆることをして、周りを巻き込んで生きていく。そうしないと生きていけなかったというように描いている。
なかなか読んでいて心地よくはないのだが、それでも読んでいってしまうのは話の面白さと描写のうまさだろう。いろいろ途中で散りばめた伏線が最後のぴったり嵌るのは著者の腕がいい証拠。ちゃんと話をまとめられて、あぁそういうことなんだと納得させられてもしまう。
ちょっと読後感は良くないけど、悪い小説ではない。

嗤う淑女
嗤う淑女中山 七里

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明日の子供たち

有川 浩著『明日の子供たち』読了
児童養護施設を舞台に新たにスタッフに加わった主人公と施設に関係する人たちの物語。
私を含めた普通の人たちにとって児童養護施設がなんであるかとか、そこではどんな人達がどんな生活をしているかなどわからないことが多い。単純にこういった施設にいるから可哀想だとか言うのは失礼に当たるのだろう。
その知らない施設の中をいきいきと表してくれるのが著者の描写力である。基本的に高校を卒業するまで住むことができるので、若い人たちである。そこでは一般的な家族のあり方が、集団生活に変わり、一般家庭とは違っている。とはいえ、今の日本では一般的な家庭というものが崩壊しつつあるので、両親がいて場合によっては祖父母もいて、そのなかで子供たちが育つとか、一家揃って食事をするなんてことはまあ珍しくなってしまっている。でも、役所の制度とか基本的な考え方は変わらないのだよね。いわばこの一般的な家族制度を押し付けている。なかなか変われないものなのだ。
今の世の中、なかなか生きにくいのはそういったことがあるのではないかと思われる。行き方とか生活の仕方においても多様性が一般的となり、十把一からげでまとめようなんてことが難しくなっているのだ。

著者の作品はハズレがない。この小説も読みやすくて中に入ってしまう。そして、ほんのり甘く、辛く、泣かせてもくれる。いい作品だ。

明日の子供たち
明日の子供たち有川 浩

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baffalo Linkstation 復旧物語(3)

参考にした山下さんのサイト情報によれば、このbuffaloのNASはLinuxもどきで動いているらしい。
ということで、HDDのパーティションを切るためにはLinuxを起動しなければならないってことになった。それで、一からインストールできる開いているPCもないので、いわゆる1CD(DVD)Linuxで動作させることにした。これも1CD Linuxなどで検索するとページが見つかる。ここからisoイメージをダウンロードして、DVDに焼いて、それで起動させる。山下さんのページを参考とするため、ubuntsu Linuxで行くことにした。ダウンロードをしたところで就寝。

翌日DVDを焼いて、起動。1TB-HDDをUSBで繋いでパーティションを切る。これがなんと6つもある。
1)1GB ext3
2)6GB XFS
3)ダミー XFS
4)ダミー XFS
5)1GB swap
6)残り全部 XFS
これだけのパーティションを切って、フォーマットもする。これらのコマンドと実行結果は山下さんのページを参考とした。(ありがとうございました。)
これで、またTFTPサーバで読み込ませるところから始める。エマージェンシーモードになることまでは同じ。ファームウェアのアップデートも形上うまく行って、再起動待ちとなる。あれ、同じ状態じゃん。見た目は。状態変わらないので、電源落として、再起動。また、同様に125のLED点滅サイン状態。あれー、変わんない。まあいいか、ほっとけってことで、ほっといたら、点滅状態が無くなって、点灯状態に。やや、うまくいったんじゃねぇってことで、NasNavigatorで検索してみるとちゃんと正常な状態のNASで見つかる。うまく行ったじゃん。
Webでの設定画面も開けて、正常な状態に戻ったように思える。

ということで、ながなが作業を続けてきたが、なんとか動くようになったみたい。これから、ディスクのチェックと大きなファイルのコピーを行って動作チェックをして見るところ。
なんとも、粘り強く作業してよかった。あと、山下さんを始め、Webでいろいろ情報を載せてくださった方々、ありがとうございました。参考にしたサイトを載せられていませんが、いろいろほうとうに参考にさせていただきました。

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baffalo Linkstation 復旧物語(2)

手元に残った2台のHDDをなんとか利用しようと画策する。
会社にあるデスクトップPCを定時外に使わせてもらい、このPCにHDDを繋いでチェックしてみる。2台とも正常。1台はリファブリックなんで当然。もう一台の640GBも正常だった。
とりあえず使うためにUSB-HDDをヤフオクで入札。単純に3.5インチのSATA-HDDをUSBで利用できるもの。これで大きな外付けHDDには使える目処がたった。でも、これじゃあ使い道が限られる。どれかのマシンに繋いでバックアップを取るだけならいいけど、やっぱりNASで使いたいよね。
そこで、もう一度チャレンジするためにヤフオクで中古のbuffaloのNASを入札する。HDDは要らないので、側だけ。そんなもの出品されているのって思うけど、ジャンクとしてはそれなりに出ている。ちょうど見つけたのがLS-Y2.0Lの側だけ。HDDは取り外しているというもの。はっきり言って動くかどうかわからなかったけど、ためしてみることに。ちなみに入札金額は1,100円。開始価格が1,000円なので、人気がなかったもの。このLS-YLはこのシリーズの最後の製品らしく、いまは別シリーズになっている。
無事ものが到着したのが、連休前。早速解体して、基盤を取り出す。1TBのHDDを取り付けてチャレンジ。このシリーズだと、1.66と最新の1.71のファームが手に入った。これでうまくいくはずと開始。
前回同様にTFTPサーバを用意してエマージェンシーモードまでは普通に言っているように思える。(思えるというのはNasNavigatorで認識されて、ファームウェアアップデータが動作しているので。それ以外に動作確認の術がない。telnetでログインとかできればもう少し状態がわかるのだが。)状態としてはファームアップを終えて、再起動を待っているのだが、それが終わらない。再起動後に認識してくれないのだ。それで、一度電源を落として、再起動させるとLEDがピカピカするが、それが終わらない。NASの認識がされない。ちなみにLEDの点滅で状態がわかるページが検索で引っかかるのだが、それによれば、アップデートの途中ですって。(125というシグナルらしい。)
そういうことならって1日ほっておいたけど、終わらない。なんかおかしいのかしらってことで、640G-HDDでも試したが、同じこと。これからいろいろあがいてみた。最初にHDDをフォーマットしておいたほうがいいのかと、全体をXFSでフォーマットしてみたり、ext3でフォーマットしてみたり。いずれも同じ所で止まっているみたい。
これじゃあどうしようもないので、諦めるかと1日ほっておいた。

でもな、なんかあるんじゃないのかとさらにWeb検索を続ける。
最後に参考にしたのは、山下さんのLinkStation/玄箱をハックしようのページ。この方は何台ものLinkstationをハックして情報を載せておられる。
ここの情報を参考にして、HDDにパーティションを切ってあげたら、うまくいくんじゃないかと想像してチャレンジしてみた。ただ、うちのMacではext3やXFSのパーティションは切れない。Windowsでも無理。さてどうするか。
(続く)

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baffalo Linkstation 復旧物語(1)

この連休でいろいろやっていたことを書きます。
参考にもならないかもしれないけど、自分のメモとして。

自宅にはMacintoshが4台、Windowsが1台ある。このMacのバックアップ用にbaffaloのLinkstation LS-C640Lを使ってきた。TimemachineのNASになれるということで。そいつが夏のある日こけた。
実際にはこけて何日か経って動いていないのに気がついた。とりあえず、熱暴走かなと思って、電源を切って1日おいて、再起動してみたがウンともスンとも言わず、反応がない。このNASはNasNavigatorというbuffaloから出ているツールとWebでの設定ができるのだが、いずれにも反応してくれない。
この時点では内蔵しているHDDがお亡くなりになったのかと思って、とりあえず解体してみた。解体方法についてはWebで検索すればたくさんの参考情報が出てくる。お弁当箱がしっかりハマっているような構造なので、ちょっとコツがいるが壊れてもいい気持ちで箱を開ける。HDDが出てくる。WDの640GBだ。残念ながら、3.5インチのHDDをつけるPCがない。うちのMacはノートが3台とMac mini、Windowsはノートだ。
おそらくHDDがコケたんだと思って、HDDを容量の大きなものに換装しよう考えた。
アマゾンで同じWDのリファブリックの1TBのHDDを探して、購入。この時点では簡単に行くんじゃないかと考えていた。
HDDが到着して、換装を開始。このHDD交換の手順もWebで検索するといくつか出ている。このbuffaloのNASはHDD側にブートイメージを格納しているので、まっさらなHDDをつけるときにはコツがいる。NASの起動時にHDDに正常な起動イメージがない場合には、TFTPサーバを探しに行く。このTFTPサーバのアドレスが決まっていて、192.168.11.1でなければならない。
まず、ファームウェアを取ってくる。ここでちょっと困ったのが、2つのバージョン(要は古いバージョンを先に用意して、それでTFTPサーバで読み込み、あとで新しいバージョンでファームウェアを上書きする)が必要だ。ちなみにこの機種ではMacでアップデートできるファームは1.02しかでていない。Windows用には1.33がでているのだが。なんとかうまくいくんじゃねと1.02だけで挑戦を始める。まず、1.02をダウンロードして、解凍し、そこからブート用の起動イメージを取り出す。この辺りの作法もWebを参考にした。一度拡張子をzipに替えて、解凍しなければならない。しかもこれにパスワードがいる。これらもWebで検索すれば出てくる。ここまでにかなりの時間がかかった。
このあと、Mac miniのTFTPサーバ機能を起動させる。NASの電源ONと同時にTFTPサーバにアクセスに行って、読み込みエマージェンシーモードで立ち上がる。ここまで来ると、NasNavigatorで検索すると出てくる。DHCPサーバがネットワーク内にいるのなら、IPアドレスも取ってきてくれる。ここまでは問題無く行った。
一度エマージェンシーモードで立ち上がったので、今度は1.02のファームアップデータを起動させる。ところがこのアップデータがエマージェンシーモードのNASを認識しない。正確にはアップデートさせる対象のNASがないと言っているらしい。これが上で書いた2つのバージョンがないとダメという理由。
しかたがないので、息子のWindowsPCを借りて、バージョンアップをしようとしたが、今度はバージョンアップの作業の中でフォーマットをしようとするとエラーとなってしまう。何度かチャレンジしたが、結局それ以上先に進まず、断念。
ダメ元で元ついていた640GBのHDDを繋いでみたら、すんなり起動した。あれ、壊れていたんじゃないの。なんだ、使えるんならそのままでいいかと使い始めたが、試しに大きなファイルのコピーをさせたらまたハングしてしまった。結局だめじゃん。
で、手元には使えそうで使えないLS-C640Lのハードと2台のHDDが残った。
(続く)

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ヒポクラテスの誓い

中山七里 著『ヒポクラテスの誓い』読了
医大の法医学教室に研修医として配属された研修医の主人公と、司法解剖される遺体から次々と事件を解決する教授の話。連作短編集。
普通事件性がないと司法解剖はされない。また、予算にも限りがあるので、そう簡単には解剖なんかしない。また、日本人の場合遺体にも未練があるので、解剖で切り刻まれることを嫌うので、遺族も同意しない。そんな中、少しの疑問点から解剖をすることによって、事件性を見出し、真犯人や亡くなった真の原因を見つけ出す。ただ、この連作には裏があり、実は医療事故があって、その真相をあぶりだそうとする老教授の動きがあった。
なかなか解剖なんて普段接することもないし、身近の人が解剖を受けるなんてこともないだろう。著者はしっかりした調査のもと、臨場感のある解剖の場面を描写していて、非常に面白かった。ドラマ向けかもしれない。大当たりの小説だった。

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キャロリング

有川 浩著『キャロリング』読了
優香主演でドラマ化されている小説。
デザイン会社がクリスマスに会社をたたむこととなり、そこで働く男女と離婚間近の夫婦とその子供、さらに金貸しとチンピラと多彩な登場人物が三文芝居みたいにドタバタ劇を演じる。
著者の小説にしては珍しくハズレに近い。設定はそんなに悪くはないのに、展開が唐突だし、動きも悪い。いきなり誘拐話になっちゃうし、なんかそんな展開はしないでしょって思う方向に進み、最後は大団円になるところも消化不良。もっとじっくりこの登場人物を自由に動かせばよかったのに、なんか制約でもあったのかしら。
ドラマは見ていないので、もしかしたらドラマの方はうまくまとめたのかもしれない。それとももともとドラマの構想があったのかな。この小説を読んでドラマ化しようなんて普通は思わないんじゃないかと思う。
いやー、ちょっと残念。

キャロリング
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