ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)
柚木 麻子著『ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)』読了
最近NHKで『ランチのアッコちゃん』がドラマ化されたりして、著者の本はなかなか話題になっているのかもしれない。
この本はおもちゃ企画制作会社の女子社員が片思いしているおもちゃデザイナーとのお話。連作短編集となっている。少しミステリーの要素もある短編もあって面白かった。
急に隣のマンションの屋上にタンクが設置されて、スカイツリーが出来たのはなぜかを調べたら、殺人事件が露見したり。
ミステリーとOLの切ない片思いの両方に興味深かった。
著者の本は現代の都会の社会の中で、どこにでもありそうな会社の中のとある社員の生活を切り取る感じが上手く表現されている。こういう生活をしているだろうなって感じが上手く出ている。都会で暮らすのは楽でもあり、大変でもある。面倒でもあり、大変でもある。そんな中でみんな生きている。だから、小説との一体感が生まれるのかなと思う。
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