空白の殺意
中町 信著『空白の殺意』読了
著者のこの復刻シリーズもこれで全部読んだことになるのかな。
この本は高校野球に絡んだ殺人事件を扱っている。
この本が出た当時に比べれば、高校野球の注目度は下がっているが、高校で言ったら注目されているものの一番だろう。だから、監督に認められるとか選手に選ばれるということは本人もさることながら、親にとっても大変なことだろう。あと、高校の不祥事によって対外試合禁止とかにもなってしまうことがあるが、何も関係ない選手たちにとってかわいそうな気がしてならない。
物語としては最初に女子高生の絞殺死体が見つかり、その後同じ高校の教師が服毒自殺する。それらに関連があるのか、そして、そのあと監督も殺害され、いよいよ連続殺人の様相をみせる。ただ、意外な犯人による殺人も含まれていた。
非常に話の展開もスムーズだし、ミステリーとしての出来も非常によい。もう少し、このシリーズを読んでみたかったが、残念。
空白の殺意 (創元推理文庫) | |
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