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税金を払わない巨大企業

富岡 幸雄著『税金を払わない巨大企業』読了
どこかの新聞の書評に出ていたので読んだ。
著者は元国税庁の職員で大学教授までやった方。税金に関する見識は深い。
国内の有数の企業が実際には法人税を対して払っていないのがけしからんという意見。そして、しっかり法人税を取っていれば消費税増税をする必要もないと。
たしかに、欠損金の繰越や減価償却の計上など当年度経費の計上ではいろいろやり方があって、それによって当年度利益が変わることによって法人所得税は軽減できる。要は経費を多く計上して利益を見た目上少なくしてやれば税金を減らすことができる。節税という言葉もあるので、ある程度のやり方があるのは仕方がない。結局のところは税制度の設計の問題。取りやすいところから取ろうとして制度を設計して、その抜け穴というか節税できるところをうまくすり抜けた企業が節税している。そのため、国としては税収不足となって消費税増税しなければいけなくなっちゃう。消費税は上げれば確実に税収が上がるから。でも、景気が悪くなって消費が減退して、結果的に経済がうまく回らなくなる。
やっぱり制度設計の問題なんだと思うよ。震災後の太陽光発電の買い上げ制度だって、太陽光偏重みたいな事をするから、それに群がる企業が出てきてしまうんだよね。公共事業で道路とか橋とか作るから、建設会社がたくさん出来てしまったのと同じだよ。制度設計したら、ちゃんと見直すことも考えなきゃ。過去に制度設計したものが全て正しいのではなく、世の中は変化しているので、変化に対応しなければならないのだよ。その辺りがお役人の弱いところ。一度作った決まりをなかなかやめられないし、変更できない。変更するときは一気にやらないといけないことになる。
そう考えると今の役人制度も制度としての疲労が来ているので、一度作りなおしたほうがいいのかもしれない。クーデターかな。まあ、そんなことは起きないけどね。

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