カレンダーにない日
勝目 梓著『カレンダーにない日』読了
たまたま手にした本。
著者は昔は結構官能小説を書いていたので、そんな感じかと思っていたが、還暦を過ぎた二組の夫婦の話。もともと仲が良かった夫婦同士がひょんなきっかけでスワッピングをしてしまう。そこまで行くまで短編が何本か続く。いくら同年齢の夫婦同士で仲いいからといっていきなりスワッピングになるってのもおかしいので、そこはしっかり書いている。単なる官能小説ではないのだ。
でも、スワッピングを行ってしまってから、それぞれの夫婦に動きが出てきて、一組は離婚、一組は別居となる結末。まあ、それもいいか。
なかなかちょっとどろどろした感もあるが、なんせ還暦でね。どうなんだろう。
こういう小説を書くようになったのね。
ちなみに官能小説の読者層はどんどん年齢層が上がってしまい、しかもなかなか売れないらしくて大変らしい。片や、外国ものではマミーポルノみたいなものが流行っているらしい。伯爵ものとか結構売れているとか。女性なんだよね。読む人たちは。あまりどぎついものは売れないってことだ。
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