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私の命はあなたの命より軽い

近藤 史恵著『私の命はあなたの命より軽い』読了
なかなかドキッとする題名の本。
主人公は出産が近い女性で、東京で出産しようと思っていたところ、夫が海外に出張となり、急遽実家に帰って出産するということで里帰りしたところから始まる。里帰りなんで落ち着くはずだが、なんとなく居心地が悪い。主人公の妹が高校生なんだけど、どうも妹と父親の関係が悪いらしい。でもそれを隠している。
実際には妹の関係である事件があり、そのために家族は崩壊寸前だったということ。そこに出産で姉が戻ってきたので亀裂が大きくなる。
そこでこの題名なのだ。生まれてくる命と生まれてこなかった命。なかなか難しい。最後には無事出産できるのであるが、最後がまた怖い。想像させるだけとはいえ、ちょっと嫌な終わり方をあえてしている。
いろいろ考えさせられる話だ。

私の命はあなたの命より軽い
私の命はあなたの命より軽い近藤 史恵

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キャバクラ探偵事務所

新堂 冬樹著『キャバクラ探偵事務所』読了
題名で気になってたまたま手にした本。
キャバクラと探偵事務所がどう結びつくのかと思ったら、探偵事務所の探偵員をキャバクラのキャバ嬢として送り込んで被疑者を調査するということだった。探偵事務所がキャバクラも経営しているってところも面白い。
根っこには警察のキャリアのおぼっちゃまが出世争いのために犯罪を握りつぶす事があって、それで現場の刑事が殺されてしまうなんて話もあって、そこから殺された刑事の恋人が恨みを晴らすためにキャリアのおぼっちゃまに復讐する機会を探っているんて話の展開もあった。
まあ、面白いからいいか。ちょっと話の流れが早いし、飛んでるけど。

キャバクラ探偵事務所
キャバクラ探偵事務所新堂 冬樹

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カレンダーにない日

勝目 梓著『カレンダーにない日』読了
たまたま手にした本。
著者は昔は結構官能小説を書いていたので、そんな感じかと思っていたが、還暦を過ぎた二組の夫婦の話。もともと仲が良かった夫婦同士がひょんなきっかけでスワッピングをしてしまう。そこまで行くまで短編が何本か続く。いくら同年齢の夫婦同士で仲いいからといっていきなりスワッピングになるってのもおかしいので、そこはしっかり書いている。単なる官能小説ではないのだ。
でも、スワッピングを行ってしまってから、それぞれの夫婦に動きが出てきて、一組は離婚、一組は別居となる結末。まあ、それもいいか。
なかなかちょっとどろどろした感もあるが、なんせ還暦でね。どうなんだろう。
こういう小説を書くようになったのね。
ちなみに官能小説の読者層はどんどん年齢層が上がってしまい、しかもなかなか売れないらしくて大変らしい。片や、外国ものではマミーポルノみたいなものが流行っているらしい。伯爵ものとか結構売れているとか。女性なんだよね。読む人たちは。あまりどぎついものは売れないってことだ。

カレンダーにない日
カレンダーにない日勝目 梓

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アポロンの嘲笑

中山 七里著『アポロンの嘲笑』読了
殺人事件で物語は始まるが、犯人は明確。でも、その犯人は目的があって逃走する。東日本大震災の福島第一原発に向かう犯人。その目的はなにか。
追う警察側も地震と津波のあとでなかなか人を割けない。そんななか公安もはいって犯人を追う。
原発の燃料プールにプラスチック爆弾を仕掛けたのが被害者で亡くなってしまうのだが、その友人だった加害者が爆弾を除去しようと原発に向かう。実際には放射能が強くて普通には入れないのだが、そこでなんとか爆弾を除去して事切れる。
うーん。そんな状況が果たしてありえるのかな。まあ、フィクションだからいいのだけど。確かにあの事故の時、燃料プールの水を心配していたのはアメリカだけだったとの話。実際は、原子炉の収束に目が行っていて、燃料プールまでは考えが及ばなかった。さらに水素爆発でプールはむき出しになってしまったりしてしまって、水があるかどうかで大変なことになっていたらしい。
幸いなことに水が抜けることもなく、冷却できていたから今東日本地方にも住めるのだが、もし、水がなくなっていたら広域に放射能がばらまかれてそれこそ大変なことになっただろう。案外燃料プールというのは無防備だということがわかった。
さて、この小説、どう評価したらいいのか。面白い要素はあるのだが。ちょっと入り込めなかったのが正直なところ。

アポロンの嘲笑
アポロンの嘲笑中山 七里

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黒警

月村了衛著『黒警』読了
主人公は出世をあきらめた刑事。やる気もなかったが、裏の事情に通じてしまったので、今後裏の仕事のためにうまく刑事として立ちまわることになる、その誕生話。
どちらかと言うとこれから新しいシリーズを始めるための導入編って感じか。
結構外国からの労働力の問題などをちらばめて、あとはヤクザなどの裏勢力とさらに外国のマフィアなんかの抗争まで入れて、いろいろ盛りだくさんになっている。あとお役人の問題も。
そういう意味では今後が非常に楽しみ。この延長線上でいくつかの展開をしていってもらうということの前提であるならそれなりに楽しめる小説だ。コレで終わりなんてことはないよね。早いところ次のお話を出してくださいね。

黒警
黒警月村了衛

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税金を払わない巨大企業

富岡 幸雄著『税金を払わない巨大企業』読了
どこかの新聞の書評に出ていたので読んだ。
著者は元国税庁の職員で大学教授までやった方。税金に関する見識は深い。
国内の有数の企業が実際には法人税を対して払っていないのがけしからんという意見。そして、しっかり法人税を取っていれば消費税増税をする必要もないと。
たしかに、欠損金の繰越や減価償却の計上など当年度経費の計上ではいろいろやり方があって、それによって当年度利益が変わることによって法人所得税は軽減できる。要は経費を多く計上して利益を見た目上少なくしてやれば税金を減らすことができる。節税という言葉もあるので、ある程度のやり方があるのは仕方がない。結局のところは税制度の設計の問題。取りやすいところから取ろうとして制度を設計して、その抜け穴というか節税できるところをうまくすり抜けた企業が節税している。そのため、国としては税収不足となって消費税増税しなければいけなくなっちゃう。消費税は上げれば確実に税収が上がるから。でも、景気が悪くなって消費が減退して、結果的に経済がうまく回らなくなる。
やっぱり制度設計の問題なんだと思うよ。震災後の太陽光発電の買い上げ制度だって、太陽光偏重みたいな事をするから、それに群がる企業が出てきてしまうんだよね。公共事業で道路とか橋とか作るから、建設会社がたくさん出来てしまったのと同じだよ。制度設計したら、ちゃんと見直すことも考えなきゃ。過去に制度設計したものが全て正しいのではなく、世の中は変化しているので、変化に対応しなければならないのだよ。その辺りがお役人の弱いところ。一度作った決まりをなかなかやめられないし、変更できない。変更するときは一気にやらないといけないことになる。
そう考えると今の役人制度も制度としての疲労が来ているので、一度作りなおしたほうがいいのかもしれない。クーデターかな。まあ、そんなことは起きないけどね。

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川は静かに流れ

ジョン・ハート著『川は静かに流れ』読了
このミスベストテン。
全体に暗い感じで物語は進む。主人公は殺人事件の犯人と疑われて故郷を追われた青年。故郷に住む友人から電話をもらったことから、久しぶりに故郷に戻ることに。そこで新たに起こる殺人事件や暴行事件。犯人はだれか。そして大元の5年前の殺人事件の真犯人はだれか。
登場人物がそれほど多くないのでその人たちで物語は進む。主人公が戻ってきたことで犯行が行われたのか、それとももとから起きていた事件なのか。いろいろ複雑に絡み合った人間関係もあって結構読み応えがあるミステリーだった。動機なんかははっきりしていてそこはよかった。
意外だったのはベースに原子力発電所の土地取得の反対運動なんかがあって、日本だけでなくてこういうことは世界で同じなんだと思ったよ。

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石田徹也展に行く

静岡県立美術館で現在行っている石田徹也展に行ってきた。
この展示会は昨年足利市や平塚市で行われてきて、本家はいつなのかと気をもんでいたが、3月24日まで静岡県立美術館で開催されている。約100点が展示されている。
石田徹也氏は焼津市の出身で私の小中高の後輩である。歳は12歳離れているので当然接点はないが、同じ雰囲気の中で育ってきたのかと思うと親近感がある。今回は100点余を一気に見て、やっぱり圧倒される。つくづく早逝されたことが残念なところ。
作品を見ていると不安な気持ちになるとはおそらくみんな同じであろうが、なんとなく安心もしている。自分が生きてきたこの時代をこれらの作品で表しきっている感じがする。まさに1995年から2005年を切り取ったような。
展示されていない作品もあり、当然個人蔵となっているものはしかたがないのだがと思って公式HPを見てみたら、現在サンフランシスコのアジア美術館でも展示会をやっているのだとか。どれほどの作品が展示されているのか気になるところではあるが、おそらく結構話題になっているのではないか。
これだけの作品を一同に観れたのは非常に良かった。

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果てしなき渇き

深町 秋生著『果てしなき渇き』読了
このミス大賞受賞作。
元刑事の男が主人公。この男の娘がいなくなったと元妻から連絡がある。失踪した娘を探すうちに娘が意外な行動を指定たことがわかる。刑事でなくなった男が刑事のように捜査を行うが、なかなか娘の行方にはたどり着けない。もどかしい展開と最後にはどんでん返しの答えがある。
この小説、悪くはないけどちょっと共感できない。展開はスピーディでいいのだけど、主人公について語られない事実があとからあとから出てきて、最後には主人公に共感できなくなってしまった。話としてはいいのだけど、あえて隠す過去の出来事があまりにも大きくて嫌な感じがした。
ちょっと残念な小説家かな。

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解錠師

スティーヴ・ハミルトン著『解錠師』読了
このミスの何年か前のベストテンだったかな。
主人公は言葉を離せなくなった解錠師。金庫破りや鍵開けの名人の域まで達した少年の物語。両親の事故で言葉を発することができなくなり、おじに育てられていたが、ひょんなことから鍵開けを学び、順に難しい鍵開けができるようになる。教わった先生から仕事の依頼をされる。泥棒の手伝いだ。もともとそのために特訓を受けたのだ。
いろいろな現場に行くのだが、だいたい鍵を開けること自体はそれほど問題ではないが、それ以外のところで問題が起きる。何度も命の危険が迫る。最後の仕事で大金を得るが、実は仲間割れによって非常に危ない立場に。
鍵開けの場面なんかは臨場感あって面白かった。長い小説だけど、面白く読めた。

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コレを買った

娘の自転車のライトが壊れてそのままだったが、インターネットで調べたら交換できるものを売っていることがわかった。しかもLEDで。ハブダイナモなんで線を付け替えるだけで交換可能。
悩んだけど、パナソニックを選択。
来週取り付け予定。

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