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八日目の蝉

角田 光代著『八日目の蝉』読了
ベストセラーにもなり、テレビドラマ化され、その後映画化もされて賞もとったはず。それもそうだ。原作が非常にいい。
不倫相手の生まれたばかりの女の子を誘拐し、育ての親と生活を描く前半と、育ての親が誘拐で逮捕され、子が元の両親の元に戻り成長して自身が不倫相手手の子を妊娠してしまう後半。非常にうまく描けている。
表題の八日目の蝉。普通セミは長い間土の中で成長し、脱皮して7日で死んでしまう。八日目の蝉とは一緒に脱皮したセミがみんな死んでしまった翌日に一人生き残った寂しいセミを表現するが、それは他のセミより1日長生きし普段は見られない一日を過ごすことを喜びと捉えるということもある。深い内容だ。
ベストセラーとなるのもわかるし、映像として表現したいのもわかる。良い小説だった。

八日目の蝉
八日目の蝉角田 光代

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対岸の彼女 紙の月 空中庭園 ツリーハウス 小さいおうち

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スナーク狩り

ルイス・キャロル著 トーべ・ヤンソン絵『スナーク狩り』読了
たまたま図書館で手にした本。スナーク狩りはいくつかのミステリーで出てくる有名な話。いままでどんなものかわからなかったので、読んでみたが、ちょっとむずかしすぎた。
そもそもこの話は19世紀の詩なので、韻を踏んでおり、よって翻訳も難しい。意訳してしまえば話はわかるのだろうけど、それじゃあ面白く無いはず。訳者の穂村弘さんは短歌をやられているということで訳も韻を踏んでいるようにしている。難しかっただろう。
絵がまたすごい。ムーミンの原作者だもんね。この独特な絵がまた雰囲気を出している。
ただ、残念ながらこちらの頭がついていけない。まあ、そんなもんなんだけど。

スナーク狩り
スナーク狩りルイス・キャロル トーべ・ヤンソン

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数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数

結城 浩著『数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数』読了
このシリーズは面白いので読んでいる。
丸い三角関数とは面白い題名だ。三角関数を円とともに図式して理解させようとしている。
普通高校の数学で出てくる三角関数はいきなりsinやcosが関数として出てきて、一応その関数が何を指すのかは説明するのだが、この本のように図式しつつ説明してくれると非常に理解しやすいだろう。sinとcosが兄弟みたいな関係とかがよくわかる。
こうした本で高校生が新しい分野の数学の概念に触れれば少しは数学嫌いが無くなるのではないかとおもってしまう。
非常におすすめできる本。

数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数
数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数結城 浩

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数学ガールの秘密ノート/数列の広場 数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう 数学ガールの秘密ノート/式とグラフ 数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫) 数学ガールの誕生  理想の数学対話を求めて

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胡蝶殺し

近藤 史恵著『胡蝶殺し』読了
歌舞伎の役者のお話。
さる名門の役者が若くして亡くなり、その息子が主人公の歌舞伎役者に預けられる。主人公にも同年代の息子がおり、競って舞台にたつことになるが・・・。
預けられた子供は若くして聡明で、すでに舞台にもたっており、順調に育てば父親の名跡を継げる。そのためにも修行をしなければならないが、父親が若くしてなくなったために後ろ盾をなくしてしまうこととなる。そんな中おたふくかぜにかかり耳に鳥害が出てしまう。
結局役者を諦めてしまうのだが、その理由には意外なわけがあった。
ちゃんとミステリーの要素を入れつつ、歌舞伎役者の日常をうまく使って話を展開してくれて非常に面白かった。この主人公の役者さんを使ってミステリーのシリーズなんかどうだろう。

胡蝶殺し
胡蝶殺し近藤 史恵

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冬空トランス

長沢 樹著『冬空トランス』読了
『消失グラデュエーション』シリーズの短編。シリーズの最初の本と『夏服パースペクティヴ』の前と後の話が語られる。
『消失グラデュエーション』を読んでいないとわからない話なので、もう一度読んでしまった。しかし、最後まで騙されたミステリーだった。
主人公の一人である樋口真由が前の高校に入学する前の話で映像制作の過程のミステリーが短編となり、『消失〜』の解決編の後の話も出てくる。
ちょっと気合い入れないと読めないかな。あと、ちょっとエッチなところも魅力でもあり。このシリーズを一気に読みなおしたほうがいいかな。ということで次は『夏服〜』で。

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暗い越流

若竹 七海著『暗い越流』読了
短篇集。ミステリーとホラーの要素が混じった短編小説を幾つかまとめたもの。
死刑囚に手紙を出す若い女性。その女性のことを調べていくと、じつは何年か前に失踪していることがわかる。この女性の正体はなにか。
ちょっとこわいね。

暗い越流
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Qrosの女

誉田 哲也著『Qrosの女』読了
主人公は週刊誌の記者。Qrosという製品のCMにたまたま出演した芸能事務所の職員をめぐるドタバタ劇を描く。
芸能界のどろどろしたところもあるし、雑誌記者の抜きつ抜かれつの記事取材のはなしなどすごく臨場感のある記述だ。
CMの撮影で俳優でない人を急に入れて撮影するなんておそらくないだろうし、その人が誰かということが謎となるのもちょっとないかな。通常CMでちょっとでも気になればインターネットで検索すればだいたい出てくるし。そこで注目されれば、人気も上がるしCMとしての効果も出るので一石二鳥なのかもしれない。
こういった話は人も死なないので気楽に読める。

Qrosの女
Qrosの女誉田 哲也

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