リカ
五十嵐 貴久著『リカ』読了
この本は2002年のホラー大賞らしい。ホラー小説は得意でないので、読まなかった。
怖いの一言。今のインターネットの世界の始まりの頃、出会いサイトが始まった頃を舞台に、かなり怖いストーカーに巻き込まれた男の話である。なぜ、そうなるのとかそういうことは全くない。理由なんかないのだ。異常偏執によるストーカーがインターネットと結びついて、より異常さが増していく。この異常なものから逃れることは難しいだろう。
案外個人情報なんかは守られているのかと思うけど、携帯電話の契約情報なんかから簡単に個人情報は得られていく。秘密なんか守られない。相手がどんなふうに思っているかなんてわからない。そんな相手と出会ったら最後、どうなるかなんてわからない。いい人ばかりではないということをインターネットは教えてくれる。そんな怖い世の中を生きていることを自覚しないといけない。怖いね。同じようなことが現実に起きているからね。
そもそもこの本を読むつもりはなかったのだけど、続編を手にとってしまったから、読まない訳にはいかないしね。続編も怖い。
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