八月の六日間
北村 薫著『八月の六日間』読了
内容は山登りの記録である。しかも、単独行のそれほど厳しくない登山の様子を書いている。でも、著者にかかると珠玉の作品に変わってしまう。
最初に書いた通りだ。登山の準備から、どうやってルートを決め、登山口に辿り着き、山をどう攻めて登ったか。そう苦しい山登りだけではない。途中の山小屋での食事や休憩、そういったものから、ちょっとしたエピソードやそれこそ山登りに全く関係はない話を織り込みながら、時間は経過する。それを読んでいくだけなのだが、非常に濃密な読書時間を作り出してくれた。
続きを読みたい。まだまだこの感じで山登りを書けるでしょ。それか、旅行記でもいい。きっと読み応えのある話を書いてくれるはず。次にも期待したい。
八月の六日間 | |
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