ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー著『ロング・グッドバイ』読了
名著。一度途中まで読んだのだけど、途中で挫折してしまい、再度しっかり読んでみた。
翻訳を村上春樹氏が行っていることもあって読みやすい。
話の内容としてはすでにいろいろなところで出ているので、あえて書かないが、この小説または翻訳物を読んだ日本の作家が、同じようなテイストで書かれている。確かに日本特有なことも多いので、本家のこの小説と比べるのは難しいが、最初に探偵ものを出した本家本物といっていい小説の素晴らしいところはいっぱいある。
日本では探偵がこの小説のような探偵として生きていけるようなこともなかっただろうから、どんどん薄暗い小説になっていってしまったように感じるが、現代ならまた違う感覚もある。今読むのなんとなく納得してしまうのは時代がたってアメリカ的になってきたということか。
いやー、やっぱり名著。今回、しっかり読みなおしてよかった。
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11) | |
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