ガレキノシタ
山下 貴光著『ガレキノシタ』読了
別のシリーズを読んでいたので、こちらも手にとった。なかなか良かった。
原因不明の事故で高校の校舎が崩壊してしまう。そこに取り残された生徒などを連作短編として書きつないだ作品。
まさに瓦礫の下に取り囲まれ、救出を待つ間に他の生徒のことを思ったり、生活の中のことを思い出したり。一人の生徒がづっと出てくるが、彼も瓦礫に挟まれてしまっている。
なんか切なくなるが、こういったことが起きる状況もあるんだろう。さすがに外国の違法建築ではないので、日本の建築基準法で設計や建設された建物がそう簡単に壊れることはないのだろうけど、大地震が起きたらこういったことも起きても不思議ではない。こういった状況を作り出し、それぞれの話をつなぐ。面白う設定だ。けっこう面白かった。
ガレキノシタ | |
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