レイク・クローバー
楡 周平著『レイク・クローバー』読了
今回は寄生虫もの。
ミャンマーの未開の土地で資源開発を行っていた技師が原因不明の病で突然死する。しかも、一日足らずで急死してしまうという謎の病。亡くなった人の血液に触れた人が亡くなり、感染が疑われる。しかも、亡くなる直前に別の人に噛み付いて、感染させるという奇妙な動きで感染拡大させている。
アメリカのCDSから研究者が送り込まれ、新種の寄生虫の仕業ということがわかる。それが、別の秘密作戦行動中のアメリカの原子力潜水艦にも持ち込まれて、感染拡大し最終的には大統領の近くまで忍び寄る。
とまあ、ここまではテンポよく進んできて、さあ、どうなるんだろうと思ったところで急に幕引きしてしまった。どうして?
この展開だと、感染を疑われる人を隔離して、人と接触させないようにして安楽死させるしかないような気がする。まさに鳥インフルエンザや口蹄疫の際に家畜を飼育場ごと処分して穴に埋めちゃう形。それを想像させちゃうからここでやめちゃったのだろうか。
いずれにせよ、寄生虫で人が死ぬことはよくあることらしい。効果的な治療方法がわかっているものばかりではない。案外、相手も巧妙だ。昔見たある寄生虫の場合、鳥とかたつむりを媒介として生きているのだが、かたつむりから鳥に寄生するために、かたつむりの神経細胞に寄与して、鳥に見つけやすくするためにある行動をするのだとか。それによってかたつむりを見えやすくして、鳥に捕食されやすくしているというものがあった。すごい技。生きていくためにいろいろなことを繰り返している。
この小説は尻切れトンボでちょっとがっかりだったが、寄生虫の話は面白かった。
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