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元外務省主任分析官・佐田勇の告白: 小説・北方領土交渉

佐藤 優著『元外務省主任分析官・佐田勇の告白: 小説・北方領土交渉』読了
実名では書けないから、フィクションにしているけど、ほとんど誰のことだかわかるように少しだけ名前をいじっている形にして北方領土交渉の周辺の出来事を小説にしている。
そもそも表紙の絵が著者そのものだし、出てくる人たちも一字違いとか同音の別の漢字を当てたりしている。なかなか外務省の交渉事なんてものは公にされないし、一般人としてはお役人の中でも外務省にいる人達は優秀で国のために身を粉にして働いていると思い込んでいるが、そうでもない。人間だから。そして、組織は必ず疲弊するから。長く続けると必ずおかしなところができてくるものだ。最初は良くても周りの環境は変化するし、人事異動はあるし、人間の能力は均一ではないし。
北方領土交渉がまとまるなんて夢みたいに思ってしまっているが、考えてみれば、領土問題で双方が問題の存在を確認しているのは北方領土だけなんだよね。竹島は韓国が相手にしておらず、尖閣諸島はこちらが問題の存在を認めていない。だから、唯一解決できるかもしれない領土問題なんだよね。
うまいこと行くことを願っているけどね。

元外務省主任分析官・佐田勇の告白: 小説・北方領土交渉 (一般書)
元外務省主任分析官・佐田勇の告白: 小説・北方領土交渉 (一般書)佐藤 優

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