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コモリと子守り

歌野 晶午著『コモリと子守り』読了
舞田シリーズ第三弾。前作の扉書きの通り、17歳で再登場している。
今回は同級生の男の子が絡んでいる。この子が引きこもり状態。これが題名の前半の”コモリ”なのかな。
この男の子がたまたま自分の部屋から見えたアパートのベランダで小さい女の子が虐待されていることを見つける。なんとかしてあげたいが、17歳の男の子ではどうすることも出来ない。知らないからだ。
その後、パチンコ店の駐車場でこの子が車の中に放置されているのに遭遇する。そして、その子を助けるためにプチ誘拐してしまう。それがまた、もうひとつの問題を起こしてしまう。なんとかプチ誘拐は解決されたが、なんと今度は本当に誘拐されてしまった。しかも、別の誘拐事件と連続して。連続して誘拐が起きるなんておかしいのだけど。
結局、それらの誘拐は仕組まれていたことがわかるのだが、いろいろ思いつくよね。著者は。それがうまく描かれているので、あたかもありそうなことになっているところがすごい。
あと、登場人物がいきいきしていて、本当にこういう子たちがいたら、あってみたい気分になるのはすごい。
次は二十歳くらいですかね。どう成長しているのか楽しみだ。

コモリと子守り
コモリと子守り歌野 晶午

光文社 2012-12-15
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