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殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

清水 潔著『殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』読了
日本の警察はどうしちゃったんだろう。間違った犯人を仕立てて冤罪を作り上げちゃったり、明らかに犯人臭いのに、捕まえられなかったり。組織として疲労してしまっているのだろうか。
DNA鑑定が間違っていたということで、誘拐殺人事件の犯人とされていた方が再審で無罪となり釈放された。そうだとすると別の犯人がいるということで、調べてみると一定の地域で連続した誘拐殺人事件が起きていたことがわかった。なんで大きな話にならないかというと、県をまたがっているため、県警同士の縄張り争いで情報交換も出来ないから、連続性を捉えられなかったとか。
しかも、ひとつの事件で犯人を見つけちゃったから、その犯人に他の犯行もくっつけようとしたけどそれがうまく行かなかった。だから連続ではないということにしちゃった。おかしいよね。
著者はその変な感じを独自の調査で暴き出し、ついに犯人に最も近いと思われる人物まで特定してしまう。なのに、警察は動けない。時効もあるけど。
桶川事件では県警はひたすら事実の隠蔽に走った。隠さなければならない事があったからだ。組織として都合がわるいことが起きると組織を守るために事実を隠ぺいする。これが日本の組織の悪いところだ。過去に行ったことを否定することを極端に嫌う。前例は覆してはいけない風潮がある。それに縛られて、都合の悪い事実は隠ぺいする。
この本に書かれていることはミステリーのフィクションではない。現実に起きた事件なのだ。著者の執念には頭がさがる。こういった記者の方もいるのだ。
真実はなかなか語られないのかもしれない。でも、真実は一つなのだ。

殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件清水 潔

新潮社 2013-12-18
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