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追憶の殺意

中町 信著『追憶の殺意』読了
この小説も40年前くらいの作品だろう。でも全然色あせていない。
自動車教習所を舞台とした連続殺人事件。ある意味意外な人物が犯人だった。
きっかけは自動車教習中の事故だったのだけど、それを隠すためにさらに何人か殺してしまうのはなかなかないね。質としては非常にいいミステリー。
自動車教習所といえば、今の人達なら一回は行っているのではないだろうか。現在はお客争奪戦をしているので、サービスは良くなっているのだろう。うちの息子のところなんかはわざわざ勧誘に来たぐらいだから。でも昔はそうではなかった。
愛想の悪い教習員がひたすらダメ出しをしてくる。こちらは初めて車を運転するんだからできなくて当たり前。それを駄目だししてくる。怖い教官もいたわ。口が悪いというかなんというか。もう二度と行きたくないところの一つだろう。若いころに路上教習で午後のまどろむ時間だったせいか、教官が居眠りしたもんだから、わざと道路の穴に落としてやって起こした記憶がある。憎たらしかったね。
これも衰退してしまった業界だろう。それにしたがって、ドライバーの運転技術は年々落ちてる気がする。下手くそなドライバーが増えたよね。
昔はよかったのにって思うってことは自分も年取ったってことだ。

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