神様のカルテ 3
夏川 草介著『神様のカルテ 3』読了
シリーズ3本目。このシリーズにはハズレがない。透き通った水のように体にしみとおる感じの読後感。
前作で一緒に働いていた老医師が亡くなり、一層仕事が忙しくなった主人公だが、新たに敏腕女性医師を引っ張ってきて新しい人間関係が構築されていく。また、同僚の外科医師が大学病院に戻ることとなり、その点でも寂しさがでてくる。
医者に最後はお世話になるのだが、この小説を読んでいても、救急の現場などは毎日が戦場になっている。それを本当に現場の医師が身を粉にして奮闘してくれている様子がよくわかる。でも、やっぱり医者だって人間だ。ずっとそんな生活ができるわけがない。なんとかしてあげたいけど、どうにもうまい解決方法がない。日本人が長生きになってしまったからしかたがないことなのかもしれない。
なるべく医者のお世話にならず、あっという間に最後の時を迎えられたら、本当に幸せかもしれない。
神様のカルテ 3 | |
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