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宇宙が始まる前には何があったのか?

ローレンス クラウス著『宇宙が始まる前には何があったのか?』読了
表題に惹かれて読んだ。
でも、この本を読んでも宇宙の始まる前の事がわかるわけではない。ビックバンの前がどうだったのかを解き明かしてくれるのかと思っていたらそうでもなかった。
この50年ほどで宇宙に関する知識は非常に増えている。ちょっと前までは銀河系だけしかわからなかったものが、遠くに星雲があって、それが星の集まりで非常に大きな質量を持っていることがわかったりしたのだが、それはそんなに昔ではない。また、宇宙が膨張していることがはっきりわかったのは最近だし、宇宙全体には物質はそれほど多くなく、まだ良くわかっていない暗黒エネルギーと暗黒物質が大半を占めていることがわかったのはつい最近だ。
膨張している宇宙の先に何があったのか。また、ビックバンの前には何があったのか。何もなかったのか。全くない世界から急に宇宙ができたのか。こういったことはそのうちにわかってくるのだろう。人類が滅亡するまでには解き明かしておいてほしいものだ。
この本はそれでも平易に書かれているとは思うけど、後半はなかなかついていけなかった。もっと若い時に読めればよかったのだろうけど、その頃にはまだわかっていなかったことも多いのでね。
いま、この本を読むことができる中高校生は科学の知識を受け取って研究者になってくれる人が一人でもでてくれると嬉しいのだが。

宇宙が始まる前には何があったのか?
宇宙が始まる前には何があったのか?ローレンス クラウス Lawrence M. Krauss

文藝春秋 2013-11-29
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