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江戸湾封鎖

熊谷 敬太郎著『江戸湾封鎖』読了
前の小説『ピコラエヴィッチ紙幣』が面白かったので。
今回は幕末の江戸湾の入り口での出来事。鎖国政策を続ける幕府が江戸湾に入ろうとする異国船を何とか阻止しようとして、幕府の役人や管理していた藩の武士たちが異国船の侵入を阻止するという話。
史実に基づいている部分があると思うが、もともとオランダとだけ通商してきたからオランダ語はできるが、やってきたのはアメリカの軍艦で、当然英語をしゃべる。となると通訳もいない。たまたま日本語も少しできる中国人がいたので、日本語、漢字、英語で会話するところは笑えてくる。
途中不幸な出来事があって、切腹せざるを得ない武士がでてくるが、なんかお役所的でかわいそうな気がした。開国を要求しに来た軍艦は拒否回答をもらって帰るのだが、少し後にもう一度やってきたペリーらに結局開国させられることになる。こんな混乱した時代だったのだろうね。
この時代の雰囲気がよくかけていて、非常に面白い小説だった。

江戸湾封鎖
江戸湾封鎖熊谷 敬太郎

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