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不格好経営―チームDeNAの挑戦

南場 智子著『不格好経営―チームDeNAの挑戦』読了
たまたま図書館の棚を眺めていた時に見つけた本。意外におもしろかった。
著者は世界的なコンサルティング会社をやめて会社を作り、途中で夫の看病のために社長を辞めた方。
DeNAを巨大なコンテンツ企業に育て上げた経過はなかなかおもしろい。単にアイデアだけでなく、元々のコンサルティング会社にいるときに築きあげた人脈をうまく使って、会社を育て上げている。つくづくアイデアだけでなく、情熱だけでなく、やり方も大事なのだと思う。
夫の看病のためにあっさり会社を辞めたわけだが、そもそもある程度の期間で社長はやめようと思っていたとか。それもすごい。よく企画段階で出口戦略をちゃんと立てておくようにと言われるのだが、まさにそのとおりにしている。
また、社長業についても多く語っているが、要は決定する仕事なのだと。すべてが正しい選択をするというわけにはいかないのだろうが、なるべく正しいと思われる選択肢を選んで、選んだ途端にその選択肢が正しくなるように仕事をするのだと。非常に面白い。社長というのはそうあるべきなんだろうね。
まったく期待せずに読もうと思った本だが、自分にとっては非常に参考になるものだった。できればもっと若い時に読んでいたら、もっと違う選択を私もしたのではないかと思ってしまう。そのくらい強烈なインパクトを与えてもらった。

不格好経営―チームDeNAの挑戦
不格好経営―チームDeNAの挑戦南場 智子

日本経済新聞出版社 2013-06-11
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