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光秀の定理

垣根 涼介著『光秀の定理』読了
著者の時代劇は珍しいのか。
安土桃山時代末期、明智光秀がまだ出世していないころに、一人の武士と坊さん崩れが光秀と出会う。
その中で武士はめっぽう腕が立ち、道場を構えて農民や武士を教える様になる。坊さんは路上で賭けをやって稼ぐが、その必ず勝つ賭けがこの本のミステリーたるゆえんだ。
4つの茶碗と一つの小石を用意し、相手に見せないでふせた茶碗の一つに小石を入れる。相手に一つ選ばせる。こちらは小石の入っていない2つの茶碗を開ける。相手が選んだ茶碗と残った一つの茶碗。どちらを選ぶ方が確率が高いのか。
これは数学で論争を呼んだ確率の問題である。4つだとなかなかわかりにくいが、これが100個の茶碗と一つの小石、98個の茶碗を開けるとすると、どちらが確率が高そうかすぐにわかるだろう。茶碗を開けるという行為によって確率が変動するのだ。おもしろい。
こういった確率の問題をミステリー仕立てにした著者のアイデアはすばらしい。
最近リストラの小説以外はあまり面白くなかったが、この小説は間違いなくベストテンに残る出来だ。

光秀の定理 (単行本)
光秀の定理 (単行本)垣根 涼介

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