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七つの会議

池井戸 潤著『七つの会議』読了
NHKのドラマになっていたので、読んだ。ドラマの方はまだハードディスクの中で見ていないが。
著者は会社関係のどろどろした人間関係などを書いたら、いま一番じゃないかと思う。
営業課長が急にパワハラで訴えられ、左遷させられる。でも、退職しないで人事部付きのまま残るというおかしさ。その周りでは微妙な動きがちらほら。
実は仕入れている部品の強度不足がみつかり、その強度不足の部品をコストダウンのためにあえて作らせて納入させていたことが判明する。そのことを仕掛けていたのが結局は経営トップだとわかる。みんなそろって偽装隠しに走ってしまっていた。
これが発覚して会社は整理されることになる。そりゃそうだわ、経営トップが偽装をやれなんて言った会社が残っては困る。でもなぁ、似たようなことはどこの会社でもあるんだよな。そこまでひどくなくても、表に出せない話とか適当にごまかしている話とか。
まだ時効ではないから私も話せないけど、一億円の利益をごまかしていた話とかね。横領したとかそういう話ではないから、刑事罰とかそういうことではないけど、会社の業績としては表に出せないから、裏工作で隠しちゃえとか。いやいや利益ではなかった、損失補填だった。まあいいか。
なかなか会社って所は奥が深い。そのうち首が回らなくなると思うけどね。

七つの会議
七つの会議池井戸 潤

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