骨董市で家を買う―ハットリ邸古民家新築プロジェクト
服部 真澄著『骨董市で家を買う―ハットリ邸古民家新築プロジェクト』読了
これはノンフィクションなのだろうか。
著者が夫を主人公として自宅の新築をドキュメンタリー風に書いたものだろう。
その家が古民家を使って新築するというか、古民家の材料を使って新しく家を建てたというもの。最初は古民家を移築するのかと思っていたが、単純に移築するのではなく、解体して部材を使い新しい家に仕上げるというものらしい。
これだと非常に手間がかかる。現在のようなプレカットされた木材でプラモデルの様に組み立てる家ではないので、設計も大変だし、大工さんも現場調整をしなくればならないし、それなりの腕がなくてはできないものだ。非常に手間ひまかかるということは高いということだ。
確かに、古民家は百年程度経っているものもあるので、木材としての価値とか品質もあるのだろう。現在の様に木材を使い捨てる家作りはおかしいのかもしれない。せいぜい30年程度で崩して新しい家を建てる。生活スタイルによって不便が出てくるのだけれど、改築の費用と解体して新築するのだとそう変わらないかもしれない。でも、改築する方が税金は安くなるのだとか。
リフォームするテレビ番組がはやったせいで、改築する人は増えてくるのかもしれない。そうすればまた改築のための技術も磨かれてきて、よりよくなるのかもしれない。
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