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空飛ぶタイヤ

池井戸 潤著『空飛ぶタイヤ』読了
最近話題となったドラマの原作者の絡みでこの本を選んだ。
過去に起きた自動車会社のリコール隠し事件を利用者側からとらえた小説。なかなかリアル感がある展開。小説としては、リコールを隠す企業の担当部署とそれをおかしいと感じて改善しようと画策する別部署の人間、あとは事故を起こしてしまった運送会社の攻防が結構面白い。
最後にちょっとしたどんでん返しが起きるが、お話的にはなにか切り札が無いとこういう話はもみ消されてしまうものだろう。どの会社だってちょっと危ない話とかグレーな処理はいくらでもあるだろう。解釈の問題で切り抜けられるならそれでいいが、法律を破るようなことをしたら、結局は自分が、そして会社が不利益になるのだということをしっかり理解して、真っ当なことを行っていくしか無いだろう。

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