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キアズマ

近藤 史恵著『キアズマ』読了
自転車シリーズの最新刊。長編
主人公は大学1年の男子学生。昔柔道をやっていたが、ひょんなことから1年間だけ自転車部に入ることとなり、練習を行っていくが、次第に面白さにのめり込んでいく。先輩には兄が自転車選手だったが事故で亡くなられた過去を持っていたり、主人公も過去の柔道の部活動でいっしょにやっていた部員がしごきから障害となって普通の生活ができない友人もいる。
そんななかでレースをやることに力を付け、次第に自転車の面白さにのめり込んでいく姿が描かれる。
キアズマ
近藤 史恵

キアズマ
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楽園の蝶

柳 広司著『楽園の蝶』読了
太平洋戦争の開戦前の満州が舞台。満州で映画作りを行う主人公たちとそこに現れる怪しい人物。主人公はアカくずれで満州においやられた坊ちゃん。映画の脚本を書いているが、なかなか時代と場所に合った脚本が書けない。美人の映画監督からだめだしをされ、満州の人といっしょに脚本を練ることになる。そのころ映画の現場では不思議な現象がおきてお化け騒動となるが、主人公がそれを解いていく。
このころを舞台とした小説を多く書いている著者の時代の雰囲気の出し方がうまい。人物の生き生きと描かれている。読みやすかった。

楽園の蝶
楽園の蝶柳 広司

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確証

今野 敏著『確証』読了
警視庁ものだが、めずらしく窃盗犯を追う刑事コンビが主人公だ。
銀座で起きた宝石店の強盗事件のあと、近くで今度は夜間に盗難事件が起きる。二つの事件に関連を感じる刑事だが、そのあとに今度は強盗殺人事件が起きる。最初の強盗事件との関連が非常に強いが、殺人が余分だ。
殺人事件なので捜査本部が出来て、窃盗犯を追う主人公たちも呼ばれるが、なかなか馬が合わない。殺人が余分との感覚が抜けない。
地道な捜査で窃盗犯にたどり着き、そこから強盗事件の犯人はわかるが、殺人はやっていないと証言する。では殺人はだれが。
意外にも面白かった。だいたい刑事物は殺人事件だ。あとは公安か。窃盗犯を地道に追うのはなかなか難しい。だから面白かった。このシリーズは続いているのかな。

確証
確証今野 敏

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経済特区自由村

黒野 伸一著『経済特区自由村』読了
タイトルと絵に引かれて読んだ。
ちょっとテーマがぼけてしまっているが、内容的には面白い。
工業製品の様に鶏を育てる営農方法に疑問を抱き、そこから逃げ出して限界集落に到着する主人公。
そこには外部から入り込んだエコファミリーをめざす集団が暮らしていた。畑から取れるもので暮らし、共同で仕事をするが特に制限はなく、自分の出来ることをして取れた作物を分けあう。
理想的には理想的なんだけど、どうしてもちゃんとやる人とそうでない人が出てくる。社会主義国家だって理想はすばらしいが、なかなかちゃんといかないのが歴史だ。
どこかでそういったことが崩れていき、ちゃんと管理しなければならなくなると上下関係が生まれ、次第に富の分配が問題となってくる。
案外資本主義も悪くないとは思うけど、行き過ぎるとおかしくなる。競争社会でそこからあぶれてしまった人たちをどう救うかは永遠の課題だろう。
ちょっとテーマに走りすぎてもいけないし、でも突っ込まなければいけない内容でもあるので、なかなか難しいテーマだったと思う。面白く読めた。

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曙光の街

今野 敏著『曙光の街』読了
著者のこのシリーズを読んでいないことに気がついた。
珍しく殺し屋が主人公だ。ロシアの元KGBの殺し屋が依頼を受けて日本に入国し、やくざの親分を殺すミッションを遂行する。
殺し屋の視点と、それを追う公安警察の警察官、やくざの若頭のそれぞれが非常におもしろく描かれていて、一気に読了した。
このシリーズも何冊か出ていて、最近最新作が出版されたらしい。順次読んでいこうと思っている。

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白夜街道 (文春文庫) 凍土の密約 (文春文庫) 触発 (中公文庫) 残照 (ハルキ文庫) 同期 (講談社文庫)

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極貧!セブンティーン

黒野 伸一著『極貧!セブンティーン』読了
著者の別の本を借りようとして、横にあったこの本を手に取り、イラストが素敵だったので読んだ。
案外秀逸。
主人公は精神科の女医。患者からせがまれて自分の17歳の出来事を語り始める。
入った高校が自分のレベルと合わず、また、父親が派遣切りにあって蒸発し、一気に家計が苦しくなる。残された母親は仕事をやっていくには文句が多い。妹は能天気。自分がバイトで家計を助けようとスルガ、ストーカーのような男子高校生があらわれるわ、バイト先の店長が色目使ってくるわで自分も家出してしまう。
幼なじみと一緒に東京に出てくるが、幼なじみは派遣の仕事で苦しい。そのうちに派遣の仕事もなくなり、ぎりぎりの生活となる。そこから周りに助けられて、高卒認定をとり、大学まで行って精神科医になる。
なかなか若いのに波瀾万丈な生き方だ。もちろんフィクションではあるが、今のこの日本で起きている状況をベースとしていて、現実感はありありだ。なかなか若い人が暮らしていくのは大変になっちゃっている。

非常に面白い小説だったが、残念なのはタイトルだ。もう少しましなタイトルを付けたら、いろんな人に目に留まって、もう少し売れると思うのだが。

極貧!セブンティーン
極貧!セブンティーン黒野 伸一

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欠落

今野 敏著『欠落』読了
『同期』のシリーズの第二弾。
警視庁の刑事同期の3人の物語。
一人は公安に行き、懲戒免職で刑事をやめたことになっている。実は事情があってやめたことにしているだけで、警察の仕事はしている。
もう一人の女性刑事は警視庁本部に戻ってきた。その後、立てこもり事件が起き、身代わりで犯人と一緒に逃走させられることになる。平行して主人公には女性の殺人事件が起きる。身元がなかなか判明しないなど、不可解なことが多い。
実はこの立てこもりと女性殺人事件は裏でつながりがあり、公安が暗躍している。
真相を突き止めるべく、主人公が捜査本部を飛び出していく。

なかなかスリリングな展開で、文章もいいのか一気に読んでしまった。物語の展開もスムーズだし、主人公の考えや動きに破綻がない。非常に良く出来ていると思う。同期の3人を含む刑事仲間の人物描写も非常に生き生きとしていて臨場感もあった。久しぶりにすばらしい読後感に浸れた。

欠落
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幻坂

有栖川有栖著『幻坂』読了
著者とイラストに引かれて手に取った本。
大阪にあるいくつかの坂にまつわる短編をまとめたもの。やや怖い話にはなっているけど。
うーん、感想は難しい。旅の途中でちょっと読むコラムとしてはいいかと思うけど、集めて読んだからどうって言う感じ。
大阪には土地勘もないので何とも言えない。

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