ドンナ ビアンカ
誉田 哲也著『ドンナ ビアンカ』読了
前作は短編集だった小説のシリーズで長編もの。
一人の男が誘拐事件に巻き込まれる。誘拐されたのは会社役員とこの男性。身代金もメールで届くがどうも緊迫感がない。
平行してこの男のこれまでの生活が描かれる。ふとしたきっかけで中国から出稼ぎにきた女性と知り合いとなり、恋仲となる。でも、女性は会社役員の愛人だった。女性を不法滞在から抜けさせるために、偽装結婚を会社役員から提案される。また、女性は実はまともな給料をもらっていなかった。会社役員にだまされていた。
誘拐は狂言で、借金を返すためのものだった。
なかなか切ない境遇を警視庁の刑事たちが真実に迫っていく。
警察ものはお手の物の著者。ちょっと恋愛物語を入れ込んで非常に現実感のある小説になっている。おもしろかった。
ドンナ ビアンカ | |
![]() | 誉田 哲也 新潮社 2013-02-18 売り上げランキング : 97436 Amazonで詳しく見るby G-Tools |





| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント