なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日
門田 隆将著『なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日』読了
先日読んだ『死の淵を見た男』が非常の良かったので、著者の他の本を選んで読んだ。
この本もいい。題材がいいのだけど、あまり感情とか勝手な考えを表に出さず、主人公である本村氏の行動、考えを丹念に記述しているのがいい。しかもきわめて正確。何が真実なのかを明確にしてくれた。
冒頭での犯人を絶対に殺すと言った感情的なものや、犯人が差し戻しの高裁で主張を変えたところなど完全に主人公に感情移入してしまった。自分も同じ状況に置かれたら、同じ考えを持つだろう。そのくらい明確にこの時代を生きている感じがした。
著者はこの本でもそうだが、よくまとめている。しかも読む人に対してわかりやすく書いている。非常に読みやすい。引き続いて、次の本を読んでみたい。
なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日 (新潮文庫 か 41-2) | |
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