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限界集落株式会社

黒野 伸一著『限界集落株式会社』読了
題名とイラストで面白そうだったので手に取った。
主人公は過疎の村に祖父がいたというエリート崩れの男性。都会での生活に疲れ、祖父母の住んでいた過疎の村に戻って来たが、そこは本当に見放された過疎の村だった。
ビジネスの経験はあったので、その経験を生かして農業法人を始める。近所の人たちにいっしょに農業法人をやる様に勧め、過疎からの脱却を模索する。
農地を転用し、米作りをやめる。米は儲からないと。野菜を作って独自に販路を獲得する。都市部の八百屋やスーパーに直接販売していく。隣町に売りにいったり、東京にまで冷蔵車で売りにいったりする。
ある程度うまくいっていたが、ある事件から窮地に立たされる。され、この農業法人はどうなってしまうのか。

なかなか現代の農業事情をよくご存知で。今の日本の農業はある意味JAがすべてを握っていて、それを行政もうまく使っている。米は作り過ぎなんだろうけど、米を作ってさえいればある程度の収入が入るような仕組みになっている。まあ、コメさえあれば生きていけるし。
野菜なんか作ろうにもJAが引き取ってくれるかわからない。まあ、JAがうまくやってくれていると言えばそうなんだろうけど、コントロールし過ぎで農家は骨抜きされてしまっている。今じゃ単独の専業農家は風前の灯だ。このまま高齢化が進んでいくとある時点で一斉に農作業が出来なくなって国産の農産物の食べられなくなってしまうかも。その前にTPPで大打撃を受けるだろうけど。
ある意味、この小説の様にビジネス感覚を持ったやる気のある人が農業分野に入ってこなければ衰退の一途だろう。そのためにもある程度農業で儲かる仕組みがないと厳しい。ビジネス感覚のある人がやればある程度のところまでは持って来れるのだろうけどね。でも、いろいろ制約もたくさんあって難しいんだろうね。
少なくとも私が生きている間は安心して国産の野菜を食べられるようであってほしい。

限界集落株式会社
限界集落株式会社黒野 伸一

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