カード・ウォッチャー
石持 浅海著『カード・ウォッチャー』読了
舞台はサービス残業だらけの某製造業の研究所。サービス残業のなかで些細な事故があり、所員が病院に行ったところから始まる。
その話がかみさんたちの世間話から労働基準監督署に労災として通報されることとなり、査察が行われることとなる。査察自体は仕方がないことだけど、なんとその日に倉庫で別の所員が死体で見つかる。はたして事故か事件か。
査察に対して、死体を隠そうとする総務関係者。査察自体は順調に進んでサービス残業が行われていたことは事実として明白となり、改善命令が出ることとなるが、最後に死体の存在が明らかになる。
事故なのか、事件だとしたら犯人は誰か。死亡の事実を知っていた所員は他にいるのか。
平日の午後に繰り広げられる、研究所の所員と労働基準監督署の査察官の人間ドラマ。短時間にいろいろなことが起こって、結構ドラマ性がある。案外NHKとかのドラマになるんじゃないかな。
結構面白いけど、動きは少ないので、心理ドラマが好きな人にはお勧めのミステリー。
カード・ウォッチャー | |
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