自分のアタマで考えよう
ちきりん著『自分のアタマで考えよう』読了
どこかの書評に出ていたので。
非常に良いビジネス書。物事の思考を正しい方向に導くやり方を教えてくれる。これが学者さんの高尚な学問ベースではなく、著者の経験から導きだしたやり方で書かれている。
さまざまな情報を元にそこから考えだされることは何かを題材としていろいろ思考方法を教えてくれている。
現代人ほど考えることをしなくなったのではないか。特に今を生きる日本人は。よくよく考えてきたなら、これほどの借金を持った国家財政になるまでほっておかなかったのではないかと思う。それだけ、何も考えず、国会議員だか役人だかに任せてしまったから。昔はその議員さんだか役人さんだかがしっかり考えてやってくれていたから良かったのかもしれないけど、どうも総じて考えなくなっちゃったんだろうね。
今の世の中、インターネットの検索とWikipediaがあれば、だいたいの知識は得ることが出来る。検索の得意な人が知識をたくさん持っているということだ。確かにその場で記憶では出てこなかったとしても、後で調べれば何とかなる。でも、世の中のことのある部分はしっかり考えないと答えが出てこないものもある。答えはインターネットに転がっているというばかりではないのだ。特に自分に関することの答えは検索しても出てこない。だから、しっかり考えることが大事だ。そのときにどのようにして考えたら、少しでも正しい答えに近づくかは大事なこと。正しいかどうかわからなくても、少なくとも悪い方向に行かないことも大事。そういう意味では思考法を学ぶのは価値がある。
非常に読みやすく、例も面白い。著者は独特の思考の持ち主だと思うけど、非常に論理的な思考が出来る人だ。ためになる参考書。
自分のアタマで考えよう | |
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