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空飛ぶ広報室

有川 浩著『空飛ぶ広報室』読了
図書館に予約を入れて半年くらい待ったかな。ちなみに自分の後にも44人が予約待ちしている。すごいね。
航空自衛隊のパイロットだった主人公が、不運な交通事故をもらってしまってパイロットを不適になってしまい、広報室に移り、そこで某TV局のディレクターとある意味人生をやり直す話。
自衛隊の話を書かせたら当代随一だね。知識もすごいが、丹念に取材もしてしっかり書いている。空自の広報室が舞台なので、ちょっとラブコメは少ないけど、結構人間模様は面白い。
中で書かれているが、自衛隊に対する国民感情を少しでも和らげることは大事かもしれない。軍隊だったら人を殺すために戦闘機に乗るのだろうけど、自衛隊は専守防衛だから、守りに徹するのだ。なかなか厳しい言葉。あと、国民を守るために自分を投げ出す覚悟が出来ているということ。言えないよ。こんな言葉は。
東日本大震災の際に自衛隊が大活躍してくれて非常に助かった印象がある。本当は自衛隊なんてない世の中になれば一番いいのだろうけど、現実には近隣諸国との関係もあるし、北には得体の知れない国も存在する。そんな状況から国民を守ってくれているのだ。非常時にしか活躍しないのだろうけど、それでいいのだ。いつもいつも出てくるようでは困る。
そっと見守ってくれているのがいいのだ。

空飛ぶ広報室
空飛ぶ広報室有川 浩

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